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小人も彼にチョコレートをあげるんです  作者: 古山 経常


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七話 晩御飯はステーキです

七話 晩御飯はステーキです



 一ヶ月経ってホワイトデーを迎えた。この日まで要は会社での労働ととある人物へプレゼントの発注をしておいた。ホワイトデーの前日にはそのプレゼントを受け取り、一日中持っていた。


 仕事を終えた要は家に帰ると、まず能に対するお返しを優先した。


 エスパーダからウサギ肉というアイディアが出たものの、人間用の味付けが要には出来なくて、スーパーで売っている二千円くらいの牛ステーキ肉にしてみた。もちろん要の分とエスパーダの分もある。市販のチョコを溶かして成型しただけの物と比べれば価値は数倍になったと言えるだろう。


「お兄ちゃん、グッジョブ」


 能は親指を立てて喜んだ。


「牛肉⁉︎ 人間の食べ物が安いとはいえ、食べられる時が来るなんて……」


 エスパーダは期待と不安に満ちていた。


「高級品なの?」


「牛を育ててある小人族はほとんどいないの。人間に牛が見つかって、盗まれるから」


「盗む?」


「普通の小人族は人間に見つからないようにしてるから、牛がいたら人間の物だと勘違いして連れてかれるの」


「ふーん、そうなんだ」


「安い物で一頭数千万とかかな。肉にするのに人件費がかさむんだって」


 要は牛に群がる小人達を想像した。なんか怖かった。


「お兄ちゃん、ステーキ焼いて。ミディアムで」


「私も」


 味付けの違うステーキを作る。エスパーダへのサプライズはそれからだ。


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