でますよ。
書いた人の人柄は。
どんなに誤魔化しても出ますよ。
と言いますか、
どうにも勘違いしてる人が多いから言うけど、
だったら羊たちの沈黙みたいなの書いたやつはレクター博士みたいなやつなのかとか。
そんな風に極論を言う人が多いですが、
あのさ、どんな創作物も色んな側面があるでしょ。
グロ、エロはストーリー上の話であって
その人の素が出るのはそこじゃないやんか?
昔読んだ小説のハウツー本にね
小説は、書いた人の本性が出る。
ケチが書いたらけち臭いのになるし、優しい人が書いたら優しいのになる。
でもこれはストーリーのことじゃないんよね。
ほなどんなところで出るんだよって?
たとえばさ、
正義一直線みたいな話があるとするやん?
主役は聖人君子みたいな人で、ヒロインもそうで、
読後感爽やかーって。
ヒール役が最後きっちりザマアされて、正義は勝つみたいな。
何処をどう見ても、良い人が書いたとしか思えないようなストーリー。
まあつまり、水戸黄門みたいな話。
でも、
性格の違いって出るんですよ。
例えば、ヒール役がザマアされる理由とか
ヒロインのちょっとした言動とか、
ポロッ、とその人ならではの内面が出る。
良きにつけ悪しきにつけ、出ます。
こればっかりは誤魔化すことは出来んのですよ。
でもだからこそ、同じ題材でも書いた人によってそれぞれ違う。
完璧に誤魔化せたら、それすら無くなるんですから。
自分を隠しおおせない。いいじゃないですかそれで。
物語自体が、これは貴方が書いたものだと全力で叫んでいてくれるんですから。