第2章「魔法と大野和明」
※「発言など」※【心の声】※[Geegleの音声]※〈無線〉※
~転生後のコンビニ~
「(2022年5月13日)23時6分、強盗罪の現行犯」
「〈至急至急、新宿三より警視庁宛て、23時6分強盗罪の現逮(現行犯逮捕)、なお、重症のマル害(被害者)あり、救急車求む〉」
「救急車呼びましたから、あともう少しですよー。」
「おい、これは例の『電気の亀裂』じゃないか?」
「あぁそうだな、連絡入れろ」
「〈至急至急、『電気の亀裂』確認、調査班求む〉」
「誰か救急箱とAEDを急いで持ってきてください!」
「手首の止血終わりました。」
「AEDをします。皆さん離れてください。」
「心臓マッサージを続けます。」
「救急車が来ました。道を開けてください!」
「担架に乗せるぞ。一、二、三。」
「もう遅いって、」
【⁈夢か、転生前の夢だった気がするが、もう内容忘れたなぁ】
【今何時だぁ】
[九時頃と推定]
【そうだ!昨日はあいつが魔法だけ説明しなかったんだった。だから、今日は魔法の日だ!ってあれ?父も母もこの部屋にいないし、普通赤ちゃんから目を離しちゃダメだろ、確かに脳内の実年齢は一応成人ではあるけれども、赤ちゃんだとあいつに聞きに行けないからなぁ、ベビーカーと戦車のキャタピラが合わさった感じの厨二ベビーカーを思い浮かんだが、そんなもの作れないだろうし、昨日の父の解析データを十割自分に再現すれば活動できると推測。実行。】
[アクト受諾・父の解析データ展開・姿変更・変更完了・アクト終了]
【服も昨日、父が着ていたやつなんだな、まぁ昨日解析したデータしかないから当然だな。声はかっこいい方にしとかないと区別がつかないから変えとかないとな】
[アクト受諾・編集・編集完了・アクト終了]
【とりあえずこの部屋から出るか】
「うわあ!」
【!びっくりしたあ、何で父が扉の目の前にいるんだよ、まあちょうどいいや】
「昨日、魔法の事だけ聞いてないんですけど?」
「なんだ軍か、」
【そういえば父目線ではいきなり目の前に昨日の自分が現れたのか、そりゃ「うわあ!」になるわな】
「とにかく、話してもらおうか!」
【なんか、取り調べみたいなセリフだったが、別にいいか】
「そうだな、朝ごはん食べた後で話すか」
【後回しになってる感はすごいが、まあいいか】
【ここら辺りで元に戻っとかないと母が混乱すること間違いなしだから元に戻るか】
[アクト受諾・姿リセット・アクト終了]
「・・・お前どうやって姿変えてんだよ」
【Geegleに頼んでやったとしか言いようがないんだが、そのまま言うか?】
「自分でも理解していないのか、」
【そう言われるとそうなんだが、】
「まあ、そうかな」
「ハァ」
【おーい、なに諦めたかのようなため息ついてんだよ、】
食事中、幸一は考え込んでる様子だったが軍は無視して食事を済ませたのであった。なお、食事中、軍は赤ちゃんであるために、『あーん』でしか食べる事ができないので、前世の食事での素早く済ませてゲームを再開というテンポに慣れていた軍にとって、食事のペースが遅すぎてイラついていたのであった。そして食事後、軍はとりあえず部屋に戻り魔法の事を聞くことにした。
【よし、今度は早口の覚悟ももうできたぞ】
「・・・」
【食事の時から考え込んでるよな、内容は思い当たる点しかないが、それより魔法の話だ魔法の話、早く話してくれんかな?】
「おーい」
「あぁ、魔法の話だったな、」
【ゴクリ】
「まず、魔法は火・水・風・光の四属性がある。ニホン時代にはオオノ カズアキが錬金魔法という四属性のどれでもない魔法を使っていたといわれているが、実際どうだかは不明だ。」
【いや、なんで早口じゃないん?覚悟していたんだが、まぁ魔法自体が難しいのかな、そううぇだとしたらゆっくりになるか】
「室内で使えるのは、風魔法だな、風魔法は手から風を起こして自由に風を操れる魔法だ。試しにやると、こんな感じになる。」
【Geegle解析!】
[アクト受諾・解析中・解析完了・アクト終了]
【確かに手から風が発生しているようだな】
「次は光魔法だ、光魔法は手のひらに光を発生させる魔法だ。あと、ニホン時代の研究で、そこから打ち出すこともできるようになった。その研究は攻撃魔法として研究されたらしいから、室内で使えるのは発生だけだな。」
【解析。】
[解析中・解析完了]
【二つの魔法の共通点を模索】
[共通点模索・模索完了][共通点:手のひらから出ている事、何かが変化して魔法になっている事]
【変化元の物質の詳細】
[詳細データ不足]
「軍、今の魔法を使ってみるか?いや、別の魔法が暴発するといけないから、まずは外に行くか」
【父化は・・・、しなくて大丈夫そうだな】
【そういえば、「肩車」なんて単語久しぶりに脳内に浮かんだぞ、前世の小さい頃もされていたような、いないような・・・、覚えてないな】
「ここなら周りに危険は及ばないな」
【着いたのかな?にしても、庭が広いなぁ。半分は王族みたいなものなんだから豪邸に住んでるのは当たり前か】
「まずは、風魔法からだな。風魔法の場合は風が何なのかを体感して理解する事で使いやすくなるぞ。」
「と言う事で、弱めの風魔法を打つから、まずは風がどんなものなのか理解する事だな。」
【「風は前世で散々受けた。」と言いたいところだが、ゲーム中毒がゆえにあまり家から出なかったし、家でも冷暖房は風力を弱くしてたし、最後に風と言える風を受けたのはだいぶ昔だな】
「じゃあいくぞ。」
【ついでに解析】
【わあ、春だから涼しくも温かくもない微妙な風だぁ】
[酸素や窒素が発生したことを確認・変化元は大気中に多数存在する模様]
「理解できたか?」
「はい」
「じゃあ、右手を出してそこから風を生み出すように意識すると、」
【お、できた。これが魔法なのか】
「できたみたいだな」
[変化元の物質を特定・変化に必要な原子核と電子のみが原子核に合わさり、酸素原子や窒素原子に変化した模様]
「他の火・水・光魔法も同じようにすることで使うことが出来る。」
【この理論なら金属とかも生み出すこともできたはずでは?試す必要がありそうだな。とりあえず風を操作して竜巻を作れないかと試行錯誤しているんだが、どうやら、手の向きを変えれば風の方向は変えられるけど、途中で曲げることはできないんだよなぁ。おそらく風魔法は、酸素・窒素を発生させて、打ち出す魔法ってことなんだろう。発生と打ち出すのといえば、光魔法の発生と打ち出しがあったな。てか、光魔法の打ち出しはニホン時代の研究で使えるようになったみたいだけど、風魔法で出来るなら光で出来て当然な気がするが、確かに光は打ち出さずとも周りに広がるんだし、正確に言えば光源魔法と言ったところかな?光なら熱を持たせてレーザーに出来そうだな。そういえば、光魔法の打ち出しは攻撃魔法として研究されたとか言ってたから、大野はレーザーを打つために研究したんだろうな。てか、両手使えば竜巻を作れるかもしれないと予測してやってみたが、二方向だけじゃ作れないし、なんか疲れた。】
「流石にその年じゃ一回の魔法で体力を使い切ったみたいだな。魔法使うのはかなりの運動だから無理もないか」
【おっと?「運動」ってことは筋トレとかをせずとも魔法を使うことで体力向上が見込めるのでは⁈これはなんとも便利な世界だろうか!】
「魔法はまた明日にするか、今日はちゃんと休んどけ」
【そういえばニホン時代に錬金魔法が存在していたというのも言っていたな、大野もこの魔法の原理を大体掴んだということか、でも錬金魔法が存在すると伝わっていたなら鉄を生み出すイメージがあれば魔法が使えたのでは?そういえば、父が風魔法を教える時、体感で理解させたよな。火・水・風・光といえば、火力・水力・風力・太陽光で全部発電方法だな、まぁこの時代に発電の概念はないけど、いや、発電以外でも火災・水害・台風で火・水・風で、日差しとかによる干ばつって感じで全部自然災害になるか】
【自然災害→害→ダメージ→攻撃→力】【この世界の人達は「力」としてイメージするから魔法として使えるのかな?だとすれば、鉄を生み出すイメージと言われても鉄は物でしかないからイメージしきれないってところか?確かに、現代では鉄は鉄の自由電子のみで強いところに酸素原子が割り込んだことにより弱くなるのが赤さびとか分かっているが、馬や弓で頑張っている時代では神がどうこう言っていそうだからな、イメージできないのも納得だな。】
【魔法の元は空気中にある原子核と多数の電子かぁ、結びつかずに空気中を飛び回っている状態か、それか、原子核といくらかの電子でひとつの原子と考えてもいいかな?それならば、とりあえず「魔法原子」とでもしておくとするか】
【OKGeegle】
[はい、お呼びでしょうか]
【魔法原子の詳細調査】
[アクト受諾・調査・調査完了・アクト終了]
【魔法原子は大気中のみならず、体内にも存在するのか、空気中にあれば呼吸で取り込むことになるからあって当然ってところかな?気体・液体・固体の中、全てに存在するようだな。個体とかだと密度が高いから間を縫って存在する感じか、一応、魔法原子が入ることにより、その個体がさびるみたいなことにはならないらしい。ただ、流石に気体や液体に比べて一面積当たりの量はかなり減るみたいだけど、】
【う~ん、錬金魔法はおそらく使えるだろうということが分かったが、それだけだと、レーザーを完成させた大野に魔法の面で勝ててないからなぁ・・・】
【原子核・電子】
【中性子と陽子で原子核】
【中性子と陽子と電子】
【プラスとマイナス】
【電流】
【よし、この世界の魔法は電子を操作できると言えるのだから電流を発生させることが出来ると言う事なのでは?「電気魔法」を開発すれば、大野を魔法の面でも越せるだろ】
【四属性魔法と錬金魔法は魔法原子の操作が原理なのに対して、電気魔法は電子の操作が原理。つまり、原子単位の魔法と電子単位の魔法で、電気魔法の方が操作能力が高いってことだな。ゆえに、電気魔法が魔法の頂点として君臨できるでしょう!】
【あと、魔法の理論からして魔法原子(原子核)が魔法を使うごとに減っていくよな。なら逆に普通の原子を魔法原子に変えて補給したほうが良いのでは?普通の原子に小さい電子を押し付けて、原子核を破壊すれば、魔法原子の完成だな。】
【あ、これだと電子の操作が必要ってことで電気魔法が完成すればこれもできそうだな。我ながら、電気魔法という、すばらしいものを思いついたものだ。良き良き。】
【これは明日が楽しみでニヤニヤが止まらないぜ。よし、さっさと寝て明日を迎えるとするか。と言う事で部屋に戻・・・、あれ、魔法原子やら電気魔法やらの事考えている間に部屋の布団の上に輸送されているし、ちょっと夢中になりすぎたかな?(笑)】
【今何時―?】
[十三時頃と推定]
【二度寝とか三度寝くらいしないと明日の朝にならないぞ(笑)】
【夕方に起きるくらいがちょうどいいんだけど、魔法でかなり疲れたし、無理そうだな。諦めるか、よし、じゃあ寝よう!】




