第1章「転生?」
※「発言など」※【心の声】※[Geegleの音声]※
「お前の名前はグンだ、ミナモト グン。」
[解析・解析完了・脳を再現・再現完了・アクト終了]
【ん?ここはどこだ?グンって誰?そして、なぜ女なんぞに抱えられているんだ?「可愛い子・・・」とか言ってるが、心理的に吐き気を感じる。とりあえず、もう一人いる男性の方に逃げとくか。】
[解析・解析完了・言語機能を再現・再現完了・アクト終了]
【なんだ?今の声みたいなやつ、耳で聞こえたわけではないよな?男性に触れた瞬間に流れたよな、触れたことにより、解析して、自身にそれを再現したのか?まるで俺の厨二世界の能力に似たようなものじゃねえか。とりあえず、情報の整理をしよう。やっぱ落ち着いて考えてるのってかっこいいし(笑)。たしか、言語機能を再現とか言ってたな。つまり、しゃべれるようになったってことだろう。だから女に触れていた時には再現されなかったのか、男性と女で若干構造が違うから。まあ具体的に何が違うかなんて声の高低しか知らないけど。あと、ここに来る前は確か、いつも通り、コンビニ弁当で夕食を済ませようとコンビニに行って、レジに並んでいて、】
~最後の記憶~
「死にたくなければ動くな!」
【なんか包丁持ったやつ来たし、コンビニ強盗って感じか、早く帰って今夜のゲームイベントに参加しなければならないっていうのに、しかも強盗と言えば男性のイメージだが、来たのはマスクした女かよ、ふざけやがって。】
【お、偶然警官が通りかかったようだ、異変に気付いてこっちに忍び寄って来ているようだな。よし、そのままこいつを逮捕しちゃってくれ。】
【あ、強盗に気づかれてるし、これはまずくね?】
「来るな!こいつがどうなってもいいのか!」
【おいコラ、俺を人質に取ってんじゃねぇ、「まぁこいつの不幸は命よりゲームを優先する俺を人質にとったことだな。」この強盗を逮捕させたらこのセリフ言うか?でも、厨二病って周りに思われるのもあんまりなんだよな。うーん、どうしたものかなぁ。おっと、あともうちょっとで笑みが顔に出るところだった。ポーカーフェイスっと。さて、この強盗も警察が来ていることで焦りが出ているようだ、包丁持ってる手が震えてる。これなら左手で包丁を持った右手を抑えて、しゃがんで抜け出して、キックすればいけるでしょう!】
【よし、今だ!】
「おい!」
【ちっ、右手を抑えきれず、右手首を切られたな、しかも結構深い、痛いが、怒りでなんとか蹴れた。警察が突入してきて、強盗を取り押さえたようだ。】
「大丈夫ですか?私が分かりますか?」
【あー、確か手首も出血すると死ぬことがあるんだっけ?結局ゲームイベントに参加できないのか。なんかかっこいい遺言でも残すか。どうせ死ぬなら厨二病と思われてももう問題ない。】
「令和神風特別攻撃隊、任務完了。」
【きまったぜ(笑)】
【ここで意識を失った。そして、今へと至るってところか。ってことは病院なのか?あきらかに風景が違うが、というより、俺はめちゃくちゃ赤ちゃんみたいに小さくなってないか?とりあえず、情報を集めよう。】
「ここはどこですか?」
「あなた、今の聞いた?」
「あぁ、しゃべったよな。」
【なんだ?切ったのは手首だからしゃべれなくなる傷を負ったわけでもないだろうし、声も男性の声に似ていた。】
「私の声にかなり似ていたぞ。」
「というよりあなたの声と全く同じなんじゃないの?」
【やっぱそう感じるよね?確か男性をもとに言語機能を再現したんだから同じになるのは当然なのか?元のかっこいい俺の声に戻れよ、かっこいいは余計だが(笑)】
[アクト受諾・記憶から周波数を特定・言語機能を編集・編集完了・アクト終了]
【これは、元の声になったのでは⁉︎】
「あー、あー、マイクテストならぬボイステスト(笑)」
「やっぱりしゃべっていますよ、あなた」
「そうだな、さっきとは声が別人になったみたいだが。」
【だから、しゃべることに動揺しないでもらっていいですか?てか、この心に来る声は厨二世界のGeegleかな?設定では脳にGeegleのICチップが埋められていて、行動を代理に動かしてもらったり、天気を聞いたりするものだな。】
【まぁそれは置いといて、女の方が男性の方に「あなた」って使っていたから夫婦なのか?う~ん、「重傷を負った後」「病院らしからぬどこか」「赤ちゃんみたいな見た目」「夫婦と思われる二人」「声を出すことに驚かれる」「なぜか厨二世界の物事が存在する」この条件から導き出されるのは、『異世界転生』か?なんか多くの人は異世界転生してハーレムがどうとか言っているが、男尊女卑の思想の塊であり、ゲーム中毒の俺的にはハーレムとかありえないし、異世界と言えば大体文明が古くて、ゲームが存在しない世界とか、死ぬしかないやろ。と、思っていたんだが、今回のキーは厨二世界の物事の存在だな。自己中×厨二病により、俺が絶対的力を持った厨二世界を構築していたのだが、それをこの世界でならリアルで再現する事が出来ると言う事は神やな。】
【OKGeegle】
[はい、お呼びでしょうか]
【自分を解析、データを表示】
[アクト受諾・解析・解析完了・データ化・データ表示・アクト終了]
【なんだろう、このデスクトップにフォルダ開いているみたいなデータの見え方、目に映ったものの上に映っているから違和感しかないが、ゲーム中毒×厨二病で悪くない感じだな。[源元 軍・年齢0歳・源元家長男]今必要な情報はこんなもんか、源元って読みだけなら源氏やな(笑)】
「おい、話せるのか?」
【後はお父さん(?)から情報収集するか】
「話せるが?」
【驚きすぎだよ】
「なんか教えてよ、魔法とか、」
【魔法というのはあるのか半信半疑なところはあるが、あるならここが異世界であることは確定だろう。】
「魔法か、どうするよ」
「もう話せるほど賢いなら私は大丈夫だと思うわよ。」
「そうか。」
【どうやら魔法は存在するらしい。】
「そうだな、魔法を教えるのも良いが、その頭であれば、この国を担うことになる事について教えておくべきだろう。」
【おーい、ちょっと待ってくれ。政治に巻き込まれるのは無理なんだが、刑事ドラマとかでも政治の闇とかあったし、単純な数学の数式では表せないような物事、物価の上下、いろいろ難しい事の山じゃねぇかよ。無理だよ、無理、無理】
「そう嫌な顔するな。この国の王様になるんだぞ。」
【無理と考えすぎて顔に出してしまっていたか、てか、王?国王、国、帝国、皇帝、これは悪くないかもしれないなぁ】
【おっと、思わず厨二病の血と自己中の血が騒いで笑みが漏れていた。危うく「あなた、軍が悪い顔してますよ。」「おい軍、何を考えているんだ?」みたいな状況になるところだった危ない危ない。それにしても、王か、王(皇帝)になって帝国を築くというのはなかなか良い考えだな。第二の大日本帝国を作るしかないんじゃないか?】
その後、軍は父:幸一から源元家の事、この国の事等の情報を叩き込まれた。その間、母:空は哀れみの目線を向けているのであった。
【よし、かなり情報は集まったが、疲れた。なんだよあの早口は、聞くのがやっとで情報整理を同時進行できなかったぞ、校長先生の話とかだったら、話のあらすじを掴みながら、厨二世界に浸れたのに、こいつはおかしいだろ、母のあの目線は前に経験したことがあるんだろうな、予想するにプロポーズとかそこらへんだろ、俺的にはあれを外でやっていたなら周りから注目を集めるだろうから耐えられないな。】
【OKGeegle】
[はい、お呼びでしょうか]
【まず、この世界の歴史を整理して表示・音声読み上げ】
[アクト受諾・情報整理・整理完了・表示・音声読み上げ開始][二百五十年以前、この大陸には複数の国と言語が存在し、国同士の戦争を繰り返していた、そして二百五十年前に新たな「ニホン」を名乗る国(組織)が現れ、魔法ではない「何か」による遠距離攻撃で各国が蹂躙、残った中小の国が同盟を組んで対抗したが、ニホンが大陸全土を支配し、言語を「ニホン語」に統一した。その後、オオノ カズアキが王としてこの大陸を支配したが、一代目の死去と共に国が続々と地区ごとに分断してニホンは消滅、各地区がそのまま国へと変化したが、一世紀近くニホン語に統一された影響で言語はそのまま継続して今に至る。]
【明らかに日本人だったんだろうな。使用された「何か」についてはデータが残っていないようだが、おそらく銃とかが妥当だろう。一代目で滅びたのは王に即位後、女で遊びまくったのが原因の一つとなっているみたいだな。これだから異世界転生を心待ちにしているような奴はダメなんだよ。(こうは言うが異世界転生で厨二病炸裂できることに満足している自分がいるのであった)まぁ、言語を日本語に統一してくれたのはナイスだな。しかも、統一前の言語に英語に該当する言語があったらしく外来語等も気軽に使用できるから外来語を使ったときに「なんて意味?」みたいなことにならなくて済むから良い異世界だな。そして例によって文明レベルは弓矢とか騎兵で頑張っている時代か、魔法も気になるけど、次はこの国についてだな。】
[情報表示・音声読み上げ][ライパング国、ニホン分断時に多くの功績をあげた地区であり、分断後に、全部で六ヶ国の有力国家の内の一つになった。大陸での位置は南南西。有力国家の中では、「ムートリカ国」「ワビシア国」「ベイトリー国」と貿易が盛んに行われており、関係も良好。]
【国の名前はニホン時代の地区名と同じらしいから、大野 和明ってやつ面白いネーミングセンス持ちみたいだな、全部に前世つながりで名前が付けられてるんだよな。次、源元家】
[情報表示・音声読み上げ]
[ニホン分断時にライパング地区で功績をあげた2つの血筋、平良家と源元家、基本的に世代ごとに交代で国王を請け負っている。現国王は平良家であり、次期国王は源元家からになる。]
【平氏と源氏じゃねえかよ。漢字は違えど、「たいら」と「みなもと」じゃん(笑)】
【さて、いよいよ次は・・・あれ、魔法の情報がないぞ?・・・あいつ、魔法の事だけしゃべってないじゃねえかよ!そりゃないって、しょうがない、次はこの動きづらい赤ちゃんの体をどうにかできないだろうか、声みたいにして体もできないものか、】
[すいません・データ不足によりできません]
【記憶と父の解析データだけじゃ無理なのか、声の時は母の声の周波数と父の声の周波数の間にあり、父・母・前世の3人が声変わり後であるという条件を満たしていたから再現できたのか、確かに今の自分は赤ちゃんだから首がすわっていない等の条件に違いがあるからな、これだと前世と同年代以下のデータがないと無理だということだ。どこでデータを集めようものか、長男だし、執事も普通に成人だし、集められる人がいないな。執事といえば、メイドとかいうふざけた奴じゃなくてよかったなと思った。】
【あーーー、ワッツタイム?】
[二十一時頃と推定]
【そんな遅い時間なのか(前世でこの時間が遅いと感じたことはない)ていうか、地味にここって布団の上なんだ、ちょうどいいし寝るか】




