第13章「帝国海軍」
※「発言など」※【心の声】※[Geegleの音声]※〈無線〉※
【まずは、防衛設備用の陸地を作って、そこからドッグのスペースをのばす。大きさは駆逐艦程度に小さくしてっと。こんなもんかな。】【そうしたら、光学迷彩して港の方に飛んでいくか。試作機と比べて、身軽だったり、滑走路街がいらなかったりと、ジェットパックの利点多いんだよな。ストロング帝国の光ジェット機を開発したら五分五分だろうけど、】
〜ハイド〜
〈こちらストロング。軍港建造を行う。〉「〈ハイド、把握。こちら、シールドを改良中。〉」〈把握。〉【結局、開発するのは海軍になったと。どの道、いつかは陸軍を開発することになるだろうから、あんまり変わんないか。】【さて、一通りのシールド開発は終わったわけだが、どうしようか。シールドと言えば、最初は魔法EMPを名前にしてたな。転生者との戦いでは、魔法が全てだからな。こちらの魔力を増やす以外にも手段はあった方が良いってことで、開発するか。】【まず、手榴弾みたいに投げれた方が良いってのと、衝撃信管みたいな感じで、地面に落ちた瞬間爆発するってのだな。でも、原爆理論で空中で爆破した方が良いか?それに、衝撃信管だと壁をバウンドさせてってのができないし、時限信管にした方が使いやすいかもしれんな。想像で魔法が使えるなら、爆破タイミングも感覚でいけるはず。あとは、EMPの方法だが、最初の爆破で範囲が決まって、そのエリア内は風魔法で常に空気に変換されることによって、魔法が打てなくなる感じかな。イメージはできたから、あとはテストするだけだな。】
【ここか、あんまり建物が建ってなかったから、高速飛行で通り過ぎるところだった。見た感じ、宿とか荷物を一時的に保管する場所とかしかないな。普通、港って漁業で栄えるものだったはずなんやが、どういうことだ?そういえば、畑とかも見なかったな。と言うことは、転生者が作って広めていると言うことか?和明を嫌っているくせして、転生者に頼った世界なんだな。ハイドに伝えておくか、】「〈こちらストロング。食料は転生者に頼っている可能性あり、要確認。〉」〈ハイド、把握。開発の共有のため、合流求む。〉「〈了解。滑走路に向かう。〉」【さて、この世界の船が帆船だと言うことと、大砲の代わりに魔法を打つためと思われる窓がある船が確認できたから十分かな。窓のある方が5隻で、海賊と戦った船の数と同じだから、確定だろう。】【そしたら、港で確認すべきものも確認したし、滑走路まで戻るか。】
【さて、着いたっと、】「帰ってきたか。」「声の位置問題が解消したのかな?」「あれ?バレたか。」「ハイドの声じゃなくて俺の声なんよな。」「心の声は元のままだからなぁ。」「想像のデメリット出たな。」「まぁ、ハイドとして喋ることは基本ないからな」「てか、ホログラムを操作できる距離、長くなっとるやん。」「とりあえず、人1人挟めるくらいの距離でできるから、話してる時に相手の背後で待機できるな。」「あとは、このジェットパックだな。」「しばらくは、これが主な移動方法になりそうだな。」「それに、パラシュートの代わりになるしな。」「あと、物理シールドも完成した。」「これで、身の安全は確実だな。」「で、魔法EMPグレネード。」「転生者との中距離戦で使えそうかな。」「俺の開発はこのくらいだ。」「じゃあ、俺は海賊と戦うための準備の続きをするかな。」「海賊?」「ムートリカとの貿易船が攻撃されているらしい。」「どんなのなんだ?」「海賊の船は見てないけど、港に停泊してた帆船の内、魔法を打つ窓がついているのが、この世界の軍艦だと思われる。」「それで、軍港を作ってる訳か。」「真の海賊は俺だ。という訳やな。」「それなら、ついでにストロング帝国兵器として潜水艦を作るか。」「そうやな。大日本帝国の兵器も魔法ですぐ作れるだろうから、作っておくか。」「ハイドたるもの潜水艦が海の拠点だしな。」
【さて、それぞれの開発の共有と軍港の場所共有が終わって、俺は試作駆逐艦造船のために、ハイドは潜水艦造船のために、軍港に帰って来た訳だが、試作駆逐艦にスクリューを取り付けることは確定で、素材はどうしようか。】【確か、船の構造を見た感じでは、魔法を打ち合う感じの海戦なんだよな。だとすると、火魔法が飛んで来るだろうから、金属製にしておくか。それで、その上に木造に見える塗装をして、戦わないと金属製だと分からないようにしておくか。で、主兵装は前後に主砲二基で良いか。木造船に対してのやつだしな。念の為、魚雷発射管を左右に一門ずつ置いといた方が良いか。】【主な性能はこんなものかな。あとは、どういう形の船にするかだが、大日本帝国最初の大艦巨砲主義、三笠に似せるか。副砲とかは設置しないけど、その分の空いたスペースに単装魚雷発射管を設置して、主砲は駆逐艦の単装主砲に、船体のサイズも比例させてって感じかな。サイズを調整する都合上、喫水下の魚雷発射管と艦橋は撤去して、前艦橋部分には舵だけを設置しておかないとな。ついでに、兵装も艦橋から魔法石で操作と装填できるようにしておくか。】【あとは、錬金魔法で作るだけなんだが、ジェットパックで飛びながら作るのめんどくさいな。神ゲーみたいに、製作アーム作るか。アームの中央に魔法石を通して、可動部のモーターは魔法で動かすようにして、ドッグを囲むように6箇所設置して、それぞれを足場の下の魔法石で繋げて、1箇所に集めてっと。これで駆逐艦の造船設備は完成かな。】【そしたら、さっきのイメージを元にアームを動かしつつ錬金して、】【よし、しっかり作れたな。あとは、実際の使用感を確かめるか。海に適当なでかい木造ボートを的として作って、ドッグに注水して進水。舵を操作して、最大戦速。駆逐艦なだけあって十分速いな。主砲を左に旋回して、的に向けて】「てー!」【あれ、射撃精度が悪いな。再装填して、】「てー!」【一回止まって静止射撃するか。】「てー!」【ちょっとズレるな。舵の所からだと、主砲の位置と違いすぎるか。改良しないとな。】【主砲と魚雷横にカメラをつけて、コードを舵まで伸ばして、モニターに出そうと思ったが、モニターで前が見づらくなるから、ホログラムで映像出すか。コードを光魔法石に変えて、舵のところでホログラムで映像を出すと。スイッチをそれぞれにつけて、オンオフを可能にしてと。これで、問題ないやろ。】【主砲のホログラムを両方オンにして、仰角はこのくらいで、】「てー!」【命中。次は、最大戦速で進みながら、偏差と仰角はこれくらいで、】「てー!」【命中。火災発生。】【次は、主砲カメラをオフにして、左舷魚雷発射管カメラをオンにして、操作。流す。】【命中。爆発を確認。的が傾いて転覆状態だな。反錬金魔法で撤去しておくか。】【さて、潜水艦を作ってるハイドの様子でも見にいくか。】
〜ハイド〜
【さて、それぞれの開発の共有と軍港の場所共有が終わって、俺は潜水艦造船のために、ストロングは試作駆逐艦造船のために、軍港に帰って来た訳だが、ここは異世界やし、雷撃潜水艦から作れば良いか。それよりも、装甲の方が問題だよな。水上艦と違って、潜水艦はエネルギー装甲が初期から付いてたからな。これは必須なわけだが、どう作ろうかなぁ。】【金属に変化しかけの魔法石で船体を作るとかやってみるか。とりあえず、厚さ10mmで100mm×100mmの装甲を作って、側面から光魔法を打つと、】【当たった部分は金属になって、穴は開いてないな。次は連射してみるか。】【一度当たった部分は金属だけど、二度目は金属が光魔法で溶けて消滅してるな。これだと、修復がめっちゃ必要だな。そういえば、実際の装甲とかは金属と金属を合わせた合金だったな。じゃあ、金属魔法石と金属を50-50で混ぜてみたらどうなるかな?さっきと同じ構造で作って、最初から連射してみるか。】【さっきと違って、あからさまに変わった様子はないが、よく見たら凹凸ができてるし、触っても確認できるな。おそらく、金属が溶けて魔法石が金属になって、金属になった所とその奥の金属が溶けて魔法石が金属になってが、繰り返されてこうなったのかな。軽く蹴ってみても、十分硬いしこれを装甲にするか。で、三連射主砲は単装主砲の横に光魔法石を待機させるスペースを作って、撃ったら光魔法石を移動させて装填。三連射したら、全弾同時装填する感じだな。あとは、誘導魚雷だが、どうやって魔法の推進力を維持し続ける問題だよなぁ〜。】【よし!想像に任せて性能だけ思い浮かべて、作ろう!(諦め)】【とりあえず、実験用に水槽作って、水槽の横に手のひらサイズの魚雷発射管を付けて、水面に的としてボートを適当に並べておくか。で、魚雷発射管に光魔法で姿勢制御と推進力と爆発をする射程無限の魚雷を性能のイメージで装填して、目標をこれとして魚雷発射!】【目標に誘導されて、命中。爆発。次は、目標にスクリューをつけて直進させしながら発射!】【偏差をとって誘導されて、命中。爆発。あとは釣り竿の先に目標をつけて、不規則行動しながら、発射!】【最初は偏差をとったけど、曲がったら目標に向けて直進して、最終的に命中。爆発。神ゲーでの挙動と同じだな。まぁ、神ゲーでの挙動が誘導魚雷のイメージとして定着してるからな。性能の想像だけで作ったから当然、そうなるか。あと、射程無限も確認しておきたいから水槽をでかくして、発射!的を爆速で動かしながら魚雷をしばらく回避して、これ以上耐えられる遠さと速力の敵は狙わないだろうくらいになったら終わるかな。】
「潜水艦の調子はどうだ?」「船体と主砲のイメージはできて、誘導魚雷の性能確認をしてるところや。」「誘導魚雷ってことは雷撃潜水艦を作ろうとしてるのか?」【潜水艦となると、駆逐艦の奇襲雷撃の延長線上としての雷撃潜水艦と、敵潜水艦との水中砲雷撃戦を想定した潜水艦とで2種類あるんよな。】「そやね。」【まぁ、異世界なんやから水中戦想定よりも、誘導魚雷の奇襲雷撃の方が使えるしな。それに、誘導魚雷での水中戦闘も十分可能なんやけどな。】「とりあえず、制作アームは設置しておくぞ。」「把握。」【ここは軽巡スペースだから、8箇所に設置しておくか。】「設置し終わったぞ。」「まぁ、そろそろ良いかな。」【命中して爆発した。】「造船開始か?」「そやな。」「回路は俺がやるとするか。」「まず、装甲で船体を作って、艦底には浮上用の光魔法石を置いて、艦首には十門の魚雷発射管と後進用の光魔法石を設置して、艦尾には姿勢制御と前進用の光魔法石を4区画に分けて設置してっと。」「魚雷発射管と推進系統の回路をそれぞれ別で伸ばして、」「魔法石を何箇所か装甲に繋げて、航行中も修復できるようにっと。」「艦橋の下あたりに操舵室を作って、回路を集める。」「点検と一時的な浸水対策として、装甲の隣に通路を作って、隔壁をちょくちょく設置っと。」「隔壁から電気魔法石を操舵室まで伸ばしてっと。」「光魔法と電気魔法のところは、操舵室の下で魔力増幅機に連続で繋げて、」「予備の魔法石回路を2本くらい繋げて、」「操舵室で予備に切り替えられるようにして、」「魔法石回路の点検用に部屋と通路を作ってっと。」「操舵室の後ろに酸素供給室として酸素魔法石を設置して、」「操舵室に通気孔と回路を繋げてオンオフできるようにっと。」「甲板を作って、」「光魔法石の回路と予備2本を通路沿いに作って、」「三連射主砲を作って、」「主砲横にカメラ用の光魔法石をつけて操舵室に伸ばす。」「艦橋と潜望鏡を作って、」「潜望鏡から光魔法石を操舵室まで伸ばしてっと。」「垂直浮上/潜航用の光魔法石と機銃用の光魔法石を甲板と艦底に作ってっと。」「推進系と兵装とで別々の回路に繋げて、」「艦橋にも対空砲用の光魔法石を作って、」「兵装用の回路に接続っと。」「最後に、操縦室に神ゲーでのレーダーを設置。」「光魔法のホログラムで出すようにしてっと。」「「完成だな。」」