プロローグ②
プロローグ書くだけでも初心者は大変って事を学んでいます(現在進行形)。一杯考えなきゃ物語って作れないのね。しょぼーん
でも楽しいの!物語を考えるのってね!めちゃ楽しいのですよ!やめられない。とまr…(
―――――数時間前。
キーンコーン、カーンコーン…。
授業が終わるチャイム。
「ああーやっと授業終わったぁ!」
隣の席の女子、佐藤美紀が「んんっー!!」と背伸びをしながら、呟いた。
「ねぇねぇ、兎月」
「ん?」
美紀に話しかけられた俺こと日向兎月は、帰り支度をしながら返事を返した。
「この後、よかったらどこか遊びに行かない?」
「お?なんだなんだぁ?まーた兎月の事、デートに誘ってんのか?」
美紀が言い終わった途端、とっくに帰り支度を終えたクラスメイトの男子、山田涼介が話しかけてきた。
美紀は、顔を真っ赤にして突っかかってきた男子を睨んだ。
「ち、ちち違うわよ!」
「ぷっ、顔真っ赤で否定しても説得力ないぜ?ぷぷっ」
「あ、あんたね…」
「はぁ…美紀、こいつの冗談だって分かってるからさ。落ち着けって。」
プルプルと震える美紀を宥めつつ、涼介の頭を引っぱたく。
「いってぇ…」
「お前もあんま、美紀をからかうなっての…ったく。それとこの後、妹と一緒に帰るから悪いが無理だ。んじゃな」
そう言って俺は、妹を迎えに教室を出た。
◇
「はぁ…また妹…」
佐藤美紀は思い人の出て行った扉を見つめながら、机に突っ伏して項垂れたまま呟いた。
「あーらら、また振られちゃったね。美紀ちゃん(笑)」
「はぁ」
「あれま、今回は重症だな。まぁ、あいつのシスコンぶりを見れば、ため息付きたくなるのも分かるけどな……はぁ…」
二人のクラスメイトと、兎月の付き合いは中学からで、当時から兎月のシスコン振りを知っている。本人はシスコンを否定しているが…
「あいつの妹が小学生の時は、まだマシだったのに…ここの中学に妹が入学した途端、あれだからな」
「私も妹に生まれたかった…」
今まで、小学校と高校の距離が遠かった為に兎月は我慢していたのだが、妹がこの中高一貫校に入学して以来、帰りは必ず一緒に帰っている。
涼介は、そんな兎月の重度なシスコンっぷりに遠い目をし。美紀は、進まない片思いに思考が空回りし過ぎて、要領を得ない言葉を吐いている。
「「はぁ…」」
二人は、兎月のシスコン振りに、どちらからともなく、溜息を吐いた。
◇
兎月は、自分が通っている高校の隣の校舎、中学生の校舎に妹を迎えに来ていた。
「お兄ちゃんっ!」
兎月が中学校の校舎を潜った瞬間―――――ボフンッ!
と効果音が聞こえてきそうな程、勢い良く小柄な妹が抱きついてきた。
「っ……兎衣、危ないだろ?」
「えへへ、お兄ちゃんが支えてくれるから問題なし!」
兎月は、衝撃で口から声が出そうになるも、グッと堪えて可愛い妹の頭を撫でる。
目の前で俺のお腹にグリグリと可愛い顔を押し付けている妹の名前は、日向兎衣。今年の4月にこの中高一貫の学校に入ってきた俺の妹だ。
小学生から中学生になったばかりの妹は、まだまだ幼さが残る顔をしているが、母に似て将来絶対に美人になると確信できる容貌をしている。
ん?俺はどうなんだって?俺は、父に似て普通の顔だよ。そんな普通顔の父が何故、あんなに美人な母と結婚できたかは、謎である。っと考え事してたら、兎衣が心配そうにこちらを見ていた。身長差で必然的に上目遣いになってしまう妹!…くっ可愛すぎるっ、やはり、うちの妹は世界で一番かわぃ――――…
「お兄ちゃんってば!」
「っ…どうした?」
「さっきからずっと、呼んでもボッーとしてたよ。大丈夫?」
おっと、可愛い妹にこれ以上、心配掛けさせちゃダメだな。
兎月は気を取り直して、妹に話しかけた。
「ああ、大丈夫。ちょっと、考え事してただけだから…そろそろ帰ろうか。」
「本当に大丈夫?無理しちゃダメだよ?」
妹の心配を嬉しく思う反面、ここまで心配させてしまった自分への不甲斐なさに、兎月は冷静になった。
兎月はもう一度「大丈夫」と言うと、兎衣の頭を優しく一撫でして帰路につく。
◇
帰り道を兎衣と雑談をしながらのんびり歩く。
ニコニコと笑顔な兎衣と並んで歩いていると、家まで残り半分という所で兎衣が唐突に「あっ!」と大きな声を出した。
「学校に忘れ物した!」
兎衣はそう言うや否や、俺が声を掛ける間もなく踵を翻して、学校へ逆走して行った。
そんな兎衣の姿に兎月は、苦笑いしながら「慌てて走ると、危ないぞー」と声を掛けつつ、妹の後を歩いて追う。
◇
今も昔も変わらない妹の事を思いながら歩いていると、前方から二人の学生が歩いてくるのが見えた。
ここまで読んでくれた方々にまずは感謝を!ありがとうございます!!
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12/04投稿
12/08修正
これからも、よろしくお願いします。