おかきの詰め合わせ
夏の死
白すぎる雲もまばらな
晴天の昼下がりに
満ちているように感じた
これらは言葉ではない
わたしだけのものでもない
薄まらない悲しみと
広がっていく明るさ
力を失いつつある夏の光
後悔
背中に張り付いて剥がれない
洗っても落ちはしない黒子
気が付けば増えている
決して減ることはない
希望
詩人はそれに苦しみ悶え
殺人鬼はそれを見出すために殺す
しかし決して見出すことは出来ない
偶然であるか必然であるか
完全な白とはなにか
全くの光とはなにか
同じく
完全な黒が在り得ないように
全くの闇を知らないように
お読み頂いてありがとうございます。タイトルは、ちょっと摘まめる甘くない詰め合わせのつもりです。