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【詩集】日常から

おかきの詰め合わせ

作者: につき

夏の死


白すぎる雲もまばらな

晴天の昼下がりに

満ちているように感じた

これらは言葉ではない

わたしだけのものでもない

薄まらない悲しみと

広がっていく明るさ

力を失いつつある夏の光



後悔


背中に張り付いて剥がれない

洗っても落ちはしない黒子

気が付けば増えている

決して減ることはない



希望


詩人はそれに苦しみ悶え

殺人鬼はそれを見出すために殺す

しかし決して見出すことは出来ない



偶然であるか必然であるか


完全な白とはなにか

全くの光とはなにか

同じく

完全な黒が在り得ないように

全くの闇を知らないように

お読み頂いてありがとうございます。タイトルは、ちょっと摘まめる甘くない詰め合わせのつもりです。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 舞台裏の黒子は現実には存在しないものの、仮想の誰かとして増えていくんですよね、そして舞台裏の存在故に感知できず増えていく。 詰め合わせで書くと、お得感ありますよね。 どれを摘もうか迷って…
2015/08/25 21:21 退会済み
管理
[一言] なるほど!タイトルはそういう意味だったのですね。確かに甘くはなくて味わい深い、そしてつまみやすい、おかきのような旨みのある詩たちだと思いました。 特に最初の「夏の死」が好きです。 夏が苦手…
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