3人の男女
マサ
「本当に申し訳ない。」
マサは必死で土下座している。
ユミ
「許さない。」
ユミは腕を組んでそっぽむいている。
ユウ
「謝ってるんだし、許してあげなよ。」
ユウはユミを宥めようとしている。
ユミ
「貴方は黙ってて。ねぇ、どうしてこんな事するの?」
マサ
「それは…。間が差したというか…。」
ユミ
「間が差したぁ?あんたね、これで3回目よ。浮気する度に間がさした、間がさしたって。いい加減にしてよ。」
マサ
「本当、ごめんなさい。」
ユウ
「…言いにくいけどさ、これは君にも問題があると思うよ。」
ユミ
「はぁ?私の何処に問題があるのよ!」
マサ
「お、おいユウ…。」
ユウ
「いいから。…話、何回も聞かせてもらった。この頃、ご無沙汰なんだって。愛想尽かされたんじゃないかって…何回も相談してもらった。」
ユミ
「なっ…!」
ユミはマサを睨んでいる。
マサ
「に、睨むなよ…。」
ユウ
「愛されてないんじゃないかって、ずっと寂しそうだった。そういう時に、自分を見てくれる人が現れたら…そっちに走るのも仕方ないよ。」
マサ
「…。」
ユミ
「…何よ、それ。私が悪いっていうの!?」
ユウ
「全部マサが悪いわけじゃないって話。」
ユミ
「何よそれ…さっきから黙って聞いてれば…。
人の男とっといて何様のつもりよ!!」
ユミはユウの胸倉に掴みかかった。
マサ
「わー、待て待て!落ち着けってー!」
ユウ
「と、とられる方が悪いーっ!」
ユミ
「何んですってぇ〜!」
ーー修羅場。
『完』