魔鏡伯 其の二
この主人公メンタル弱くね?誰だこんな主人公にしたのは…自分だ。
あと神木ちゃんは苗字で呼んだり名前で呼んだり君やさんなどたまに付ける場合と付けない場合があります。可愛いね(別に間違えたから言い訳して取ってつけたような設定を付け足してるんじゃない…ないんだ!)
「実画家永遠は魔鏡伯だ」
「そそ!実は僕、魔鏡伯なんだよねー!驚いた?」
…理解が追いつかない、これは自分の妄想か夢なのかもしれないのかと思う位には非現実的な事が起こってる。
朝首を飛ばされそうになった事も、神木と言う人物の事も、そして目の前の永遠の姿も。
目の色がおかしい。
永遠の目はまるで複数の色を程よく混ぜたような、混沌と呼ぶに相応しい色をしていて、それが常に動いている。
人によっては美しく感じるかもしれないし、人によっては醜く感じるかもしれない、そんな感じがする、そこで分かった。
ああ、永遠は人外の化け物だったか と。
「んーそう思われてしまったか〜。」
「!?」
一体何を言って
「まぁ、そう思われてもしょうがないけど化け物呼ばわりは親友として傷つくよ?一様僕は魔鏡伯で名は通ってるしもっと敬意をはらってくれないかな?僕は怪異も交じっているけどあんな|怪異風情と同列の呼ばれ方は納得いかないなぁ、僕は他の妖怪と違いちゃんと意思はあるしそこら辺の人間より頭は良いんだけどなぁ。」
「___れだ」
「ん〜?何かな正晴〜〜?」
「誰だよお前!!」
どうしようもないほど、自分の怒りが吹き出しだ。
「・・・ん〜〜〜???」
「"永遠"はそんな事言わない!"永遠"は優しくて思いやりがあってどんな人でも分け隔て無く接していた!お前はそんな演技をしていても動じない!!"永遠はーーー」
「だから、それが演技なんだって。もう察っせるでしょ?」
「そうだ正晴、この化け物は人を単なる家畜としか思っておらず、常に他の妖や怪異を見下す。悲しき化け物だ。」
「ん〜〜〜凄い言われようだよね!事実だけど。」
やめろ
もう聞きたくない
こんなのって
「こんなのって?」
「!?」
まただ、この感じ…まるで思考を読まれているような。まさか本当にーーー
「そうだよー正晴"君"!その通り心、読んでっから!!」
テへっと舌を出し、ぶりっこの用にやる姿は紛れもなく、永遠の所作。
「本当に…演技だったのか…?……今までの…3年間全部…?」
自分と永遠の3年間の思い出、まるでヒビが入ったガラスが割れる寸前ギリギリの所でいちるの望みかけ、永遠に聞く。それに対し永遠はーーーーーー
「YES!!」
ーーー割れた。
思い出の全てが。
嘘だったんだな、全てが。
膝を付いて項垂れる、もう全てがどうでもいい。誰もが陥るその瞬間、それを魔鏡伯は待っていてーーーーーー
「木混 弓装」
神木がそう言うと、風が吹き、急に全ての時が止まったような気がしてーーーー
魔鏡伯の上半身が無くなっていた。
「・・・プシュ」
「んな!?」
「大丈夫か、正晴君。」
神木の方を見ると、手には木の弓を持っている、少しだけそこから風の音がする。
「あいつは人の心を映し、読み取る事が出来る。そして心を破壊した魂を食らうかなりの偏食家、まともに聞いたらカッコウのエサになるわ。」
「____ひ"ど"い"な"ぁ"あ"あ"あ"!!・・・服が破けてしまったじゃないか……!」
魔鏡伯の下半身からグチュっと音がした後、そのまま上半身が生えてきた。
「あら!食わず嫌いの化け物には相応しい格好じゃない?」
「ははは・・・・言ってくれるね転校生…」
明らかに空気が変わった
「正晴君はそこに居て、危ないから」
「そうだねー!せっかく育てた果実を意味も無く傷を付けたくないし!」
「もう皮を被るのは辞めろ、外道、今の私はお前を殺すのに何の躊躇も無い。」
空気がだんだん重くなっていく
「・・・・はぁ、じゃ!遠慮なく!!」
魔鏡伯は自分の顔を触り、そして剥いだ
「ーーーーーーお前には死んでもらうぞ 小娘。」
魔鏡伯が 現れた
魔鏡伯 形は不定形で基本的には人の形を保っているがその気になればどんな姿にも体を変形出来る。見た目は常に何かが動いており、赤 紫 黒が絶え間無く流動している。
体は水と絵の具を掛け合わせた用な感じである為再生出来る。ちなみに服は再生出来ないが皮膚の表面に体液を分泌して纏わすことでプライバシーを保っている。
妖 基本的に人の姿をしていて人の言葉が分かり、かつ高いレベルで言語を操る人ならざる物。人に友好的な妖もいれば敵対的は妖もいる。又人と交わって産まれた物は半妖と呼ばれ、より人間寄りの思考をしている為自分が半妖だと言う事を知らないまま死ぬケースが多く、日本の人口約0.001%が半妖であると言われている。昔は穢人と呼ばれ蔑まれてきたが1987年に半妖の枯花 骸が陰陽師特務全指揮官に就任後、使える人材は例え半妖だろうと使っていく方針になり現在は陰陽師特務だけでも50人/27人を締めており、だんだんと半妖に対する偏見は払拭されつつある。しかし代々続いてきた三大陰陽家とそれに列なる陰陽家は今でも穢人と嘲笑している。
怪異 人から生まれる負の感情や噂などをベースに産まれた怪物である。
基本的な特性として人からの噂、恐れなどから力を得る事が出来る。しかし逆に人々から恐れられなくなったり、忘れられると消えてしまう概念的生物であり、常に誰かに覚えて貰うため行動する。又怪異は知性の持たない獣のようであり、ゆえに意思疎通は困難である。しかし稀に高い知性を持った怪異が産まれる事もあり、何百年周期で特異点と呼ばれる怪異が誕生しており、富士山の噴火を引き起こした特異点以降、発生は確認されていない。なお、たまに妖や人間と子供を設ける怪異もおりそこから産まれた子はまとめて妖怪と呼ばれており、日本の人口の約0.0004%と、半妖と比較するとかなり少ないと言われている。妖怪の特徴として人の心が分からない者が多く、かなり人と異なる思考を持ち迫害されやすく、多くの場合復讐で己を迫害した人物を殺しやすい傾向がある。それは怪異としての本能だろうか。それともーー
蠱毒人
詳細不明