ありがたぁーい神木さんからのQ&A2
魔鏡学校編っていってるけどぜんぜん魔鏡要素出てないだと!?次は…次は出るはずだから……
「うぅ〜正晴、俺の愚痴聞いてくれ〜」
「モグモグ……愚痴ね、はいわかった」
「お、マジ?じゃあ言うけど都下先生ってさぁ」
「はい愚痴聞いた。」
「いや愚痴聞くターンみじか!?」
ズコっと軽くコケるふりをする永遠を横目で見ながら神木の方を見る、あとで伝えるっていってたが
今の今まで特にアクションはなくついに約束の時間になったがそれでも何も連絡は無い、当の本人は月栗達と一緒に学食にいったが、自分はどうするばいいのか…?
もしかして小さなサインを自分が見落としているのかと思っていると、何かの切れ端が机の上に舞い落ちてきた。
(! もしかしてこれか?)
そっと切れ端を持ってみると表に文字が書いてある。
屋上 今すぐ来い
それを見て残った弁当のおかずを食べ終わり、空の弁当を鞄に入れて席を立つ。
「・・・どこ行くんだ正晴?昼休み恒例デスマッチドッチボールしに行くのか?」
「いや、ちょっと野暮用」
「んー誰と?また卓球部の部長に果たし状もらったか?」
「今回は違うよ。」
「じゃあ別の部か?」
「違うって、と言うかお前の俺のイメージどうなってんの?」
「運動神経抜群でどこの部にも所属してない変態」
「変態はいいがかりだろ!」
「いや変態過ぎる、俺正晴に一度も勝てないし何なら毎回どの部長が勝負仕掛けても絶対返り討ちにするじゃん。チートやチート」
「そう言われんのは悪い気しないが金輪際変態って言うのは辞めろよ。」
「へいへい、いつか正晴に勝ってやるから首洗って待ってろよ。」
「はいはい、首洗って待ってるよ。」
手を振る永遠に手を振り返し、屋上に行く
・・・本当ならこの時間は永遠と一緒にドッチしにいったんだろうな。
だけど行かないといけない、この訳わからん状況を知る為に。
屋上に着いた、鍵は開いてるようだ。
意を決して屋上の扉を開く、目に入ってきた人は神木ただ1人、他に学生は居ない。
「ちゃんと来たね」
「当たり前だろ、こちとら早くなんの事が知りたいんだ。」
心なした風がいつもより強い気がする。これも神木の力なのか…?
「…そうだね、立ち話も何だし、座りましょう」
校庭側とは真逆のフェンスを指さす、内緒話にピッタリだ。
「ほら、ここに来て。」
神木はすぐ隣を叩く、抵抗はあるがそうもいってられないので隣にすわる。
「…以外ね、座らないかと思った。」
「何で座らないと思ったんだ?」
「今気配を全開に出しているのよ、並の半妖だったらすぐ逃げるわ。」
「だから半妖ってなんだよ、まずそこから教えてくれ。」
「・・・・・」
「な…何だよ」
神木は無表情で自身の顔を見ている、少しドキッとした…いやめっちゃドキドキした。
「・・嘘はついてないね、先祖返りの覚醒タイプかしら…分かったわ 。 まず半妖についてかしら」
「そうだ」
「半妖ってゆうのは人と妖が交わって生まれた存在、その総称、義体した妖のことも指すわ、別称で"半人""穢人"と呼ばれるこてとがある…これで分かったかしら?」
「・・・俺の先祖が妖って事か?」
「そうね、次はこっちの質問。最近何か不思議な事とかあった?」
「・・・・夢とかかな。」
「夢?」
「ああ、夢の中に出てくるんだ。」
「・・何がでてくるの?」
「怪物がでてくるんだ、最近だと毒々しいカマキリとかな。」
「・・・それで?」
「戦うんだ」
一瞬場が固まる
「真っ暗で赤黒い液体が足首まである空間、そこで戦うんだ。」
「・・・・・戦ったあとは?」
「別に、強いていえば勝ったあとは元気が出るぐらい」
「・・・そうか。」
「あっでも不思議なんだよな。」
「何がだ?」
「何か知らないけどそいつらの事を"食った"と感じるんだよ。食べた記憶ないのに」
神木は何か考え込んでいる。
「不思議な事はこれぐらい、もし超常現象の事だったら今目の前にいるけどな。」
「・・・そうね、説明してなかったものね。」
神木はそう言って立ち上がるとポケットから筒状の棒を取り出した。
「コレに関しては見せた方がいいわね」
「? 何をーーー」
「木混一式 起動」
いきなり風が吹き神木に集まったと思った次の瞬間 雲が割れた
「ーーーーーは???」
見事に真っ二つ、当たり一面に風が吹き荒れる
「安心しろ、少し風を緩めてある。吹き飛ばされる心配はない」
「ーーー神木、お前は一体何者だ?」
「陰陽師特務第12班隊長 神木マイ。 以後、お見知り置きを。」
そう言って神木はにこやかや笑顔を見せた。
神木「ドャ」
正晴「えぇ……」
作者「式神については次の話で説明するから!ちょと待って!」