少年へ電光のように輝く未来を
雷太はよくover end contents.の事を知っていた。彼の出生と深く関わりのある機械だからだ。
脳裏に今でもハッキリとその機械の姿が浮かぶ。
全てが無機物で構成されておりライオンのような鬣と体の形、背には蝙蝠のような羽があり額の部分には宝石で緑色の六角形をしている。素材はエメラルド。
本体自体が大きいので相当大きな宝石を加工していてここだけで相当な金額をかけられている模様。
亡くなった雷太の父親の話によれば遠い昔に作られたコンテンツとされ、どうにか世に潜む能力者達の協力によって神秘の島へと封印された。とよく言い聞かされてきた。
封印した証拠として額のエメラルドはひび割れ、何故額の位置にまだあるのかが不思議なくらいにはヒビが多い。
例えるなら中心から光が溢れだすような形状のヒビだった。印象の良くない景色なのに神々しさすら伺えた。
という事を思いかえしてると風音が俯いている雷太の一歩前へ。遠くに見える崩壊が進む大都市を無垢な笑顔で見る。
「君がどうするの? 付き合ってる彼女さん放っておくつもり?」
「あの機械は化け物だ。自我を得た機械、俺達にどうしろって言うんだよ」
激しく吹き荒れる風圧に海は荒く波を立て、戦ってる光を操る魔法使いのドロテアが何度も光の花火を散らす。強烈な光の魔力で曇ってた天気が一転晴れ、でも大きな建物はどんどん倒れてゆく。
「……妹さんもガッカリするよ? もしかしたら君の命を奪っちゃうかもね、あの子の事だから」
「『こあ』の事か。そうかもしれないな。俺が守るって約束したのに戦ってる彼女一人すら守ろうとせずにこあの護衛はできねぇ」
顔を上げ両手の拳を握る。眩しく輝く太陽光と魔法の光を体いっぱいに浴び真っ直ぐと次の目的地へ視線を向く。
「ぶっちゃけドロテアさんは嫌いだけど、雷太君が頼むなら協力してあげる。over end contents.が他の場所に移動しないように結界張っておくね」
何も返事せずに頷くと電光を体にまとい飛び上がる姿勢へ、虹のような線を引いて大都市へと移動した後、風音は大都市の範囲を結界で囲う。
「うちが行っても良かったけど、あの二人の為にならないしここで見守るよ。二人に栄光あれ」




