“もう君は僕の事が好きじゃない” そう、僕も知っていたんだ。
“もう君は僕の事が好きじゃない” そう、僕も知っていたんだ。
それでも僕は君を嫌いにはなれなかった。
君がどこの誰を好きでも、僕は君が好きだ! 大好きだ!
・・・ただそれだけの事。
君は僕の事を何も分かってない!
それも知っていた。
僕は“本当の僕を隠していたから。”
君は何も知らなくていい!
もう終わった事だ! “君が終わりだと言えば終わる。”
『ごめんね、私他に好きな男性ができたんだ。』
『そっか。』
『・・・本当にごめん。』
『ううん。』
終わりはあっけないモノだね。
“僕に君をフル権限がない” 君にしかその権利はないんだ。
知ってはいたけど、なんか凄く胸が痛いよ。
こんなに終わりがくる事が僕は怖かった事も知った。
君のおかげだよ。
“終わるという事は、はじまる事でもあるからさ!”
君の恋愛は。また他の男性と始まるのだろう。
僕の恋は、もう燃え尽きたよ。
もう“恋愛はしない!” そう決めたんだ。
*
・・・そして月日が流れ、街で偶然出会った君に僕は呼び止められた。
『えぇ!?』
『もう一度、また私とはじめてみない?』
『・・・そ、それって?』
『“もう一度! 私とやり直そう。”』
『・・・あぁ!』
また君と恋がはじまった。
同じ女性と僕は何度やり直すのだろう。
でも? “君となら何度でもやり直したい!”
もう君は僕の人生の一部になってしまった。
逆に君がいないと困るんだ!
『“私はまたあなたに恋をする。”』
『僕もそうだよ!』
『何度だって私とあなたは恋をするわ!』
『いつまでも何処までも、僕と君は恋をする。』
『私の人生の一部になったあなた。』
『僕の人生の一部になった君。』
『詩人みたいだね。』
『どっちが?』
『ふたり共だよ。』
『そっか。』
『そうよ。』
僕も君も詩人なのかもしれない!
迷路のように彷徨う事もあるけど、必ず二人は結びつくんだ!
何処へ行っても最後は君と僕は繋がる。
道しるべがあるのかな? 必ず迷わず君の行きつく道を僕は見つける。
また詩人のように話してしまった。
きっと君も僕のように“詩人”のように話すのだろう。
何度も離れてはくっついて、また離れてまた僕は君の所へ戻る。
何度繰り返しても、“返る場所はいつも一緒。”
人間って懲りない生き物なんだねと君はそう言った。
僕もそう思うよ。
他に行く所もないくせに、また戻ってきて同じ事を言うんだ!
君はクスッといつも笑うんだけどね。
僕も君を見て、クスッと笑う。
これから先も、君と笑い合っていたい。
君がそう望むなら、僕はいつだって君の傍に居るよ。
どんな時も僕が君の傍に居る!
“愛してると言わなくていい”僕が君に言うから。
僕が君を好きならそれでいい!
君はただ僕の傍で笑っててくれればいいんだよ。
最後までお読みいただきありがとうございます。