脅迫電話で笑う
「…分かったな。さもなければ脅しではすまないぞ」
プツッゥ。電話が切れた。
「アッハッハッハッハハッ」
私を脅したな。私を脅した者には地獄を見せる。
それが、お決まりのパターンだ。
私は銃の密売人。
撃ち殺す。脳みそをぶちまけてしまえ。
私は銃を持って脅迫者の元へ会いに行った。
「こんにちは」
「三百万持ってきたか?」
「五百万でどうだ」
バババババッ。後ろに持ったマシンガン。
「生命保険のな。誰が受け取るんだ?」
「どうして…」
じゃっかん銃の弾丸の、軌道がずれてしゃべれるようだ。けれど、もう少しで死ぬだろう。
「お前が私の親戚の裏口入学でゆするからだよ」
殺人なんて、すごくまずいリスクだ。後の面倒を考えたら、お金を払うより通常、終わっているレベル。本来なら自分が死んだってやりたくなどない。でも、実は私の親戚の医科大学にいった子は裏口だった。
「どれが事実なんてお前みたいなヤツには絶対、分かるはずないはな」
本当は普通に試験で入っていた。完全に、実力を持って。
「実際は悪い広告塔が欲しくて、その子の家の借金で脅して無理やり…裏口入学に見せられたのだ。その子がどんなに無念だったか分かるか?」
「そんな…まさか、やっていない」脅迫者は目をパチクリさせ驚愕の顔をした。ありえない、そんな事があるなんて、といった表情に感じる。
「{私、メスなんて持てない。手術なんてできない}って泣くんだよ。だから、このときばかりは私は銃の密売人でラッキーと思ったよ。裏口をさせた、院長を殺してお前もついでに殺せた。私は警察に自首をして完全に足を洗って終わらせる。殺人をしてしまった理由は銃の密売で脅されたからだ」
だから、あの子にはこれからいっぱい人を救う医者になって欲しいな。
終