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chapter3:魔王様と鍛錬(フェイ視点)

不定期更新です。

安定感無くてごめんなさい……;

アルカと再会してから数日が経過した………んだけど、アルカとの婚約すら、やはり問題はある訳で………



「……やっぱりか。」


「そうだねぇ〜。」


「まぁ。予想通りだよな。」


「うぅ〜…………



今僕は、アルカとサフィーアとユーキを連れて教会に来ているのだけれど、案の定アルカには戸籍が存在しなかった訳で………

そもそも、今のアルカは種族自体変わってるし、そうなると新しい戸籍が必要になる訳で………

つまり、どうゆうことかと言うと…………



「相手が精霊と言えどー、精霊神的に新生児との結婚は色々と…………………


「わたしは新生児じゃないよっ!?立派な大人だよっ!!?」


(((言動が子供っぽい…………)))


「フィーの冗談はさておき、

「さておかないでよゆうちーん!

「……アルカは実質0歳からのスタートになった訳だからな………本人達の意識はともかくとして。」

「無視~!?」

「フィー、後で構ってあげるから黙っててくれないか?

今は魔王様と真面目な話をしているんだぞ?」


「サフィーアさんとユーキさん、相変わらず仲良しだね?」


「ん、まぁ、そうだね。僕達も負けてられないよ!

とりあえずこれで戸籍は出来たから結婚は可能だしね!」


「え!?結婚は出来るの!?やったー♪」


「オイコラそこのバカップル、お前達まで巫山戯てどうする。

と言うかお前達の話をしているんだが、分かっているのか?

魔 王 様 達??」


「ははは、ちょっとしたジョークじゃないか!」


「……魔王様、アルカと再会してから弛んでないか……?

後で鍛錬だな?え??」


「………分かった、自覚はあるから甘んじて受けよう。」


「ちょっとフェイ!?急に真面目になるのやめて!?」


「……いやー、流石に師匠に逆らうのは得策じゃないしねぇ。」


「よく分かってるじゃないかフェイ。

それとアルカ、お前はせっかく精霊になったんだから精霊神であるフィーと魔法の鍛錬だ。いいな?」


「おおっ!魔法!?」


「えー………


「……何故教わる側が目をキラキラさせて教える側が嫌そうな顔をするんだ………



いやはや、キミには苦労かけるねユーキ。

とにかく、教会での用事は終わったから僕達4人は城へと帰還した。



「さて、フェイ。

アデルが死んでからのお前はマトモに鍛錬をしていなかった様だが、果たして何処まで耐えられるだろうか?」


「……それは見てもらえれば分かるだろう?」


「……ホゥ…?良い目だ。やはりお前にはアデル…いや、アルカが必要だな。」


「……ふふっ。」


「どうした、フェイ。」


「いや、ちょっと思い出していただけさ。」


「…ああ、アルカと出会ってから、彼女と鍛錬をしていた日々を、か?」


「ああ。」










アルカ(アデル)との出会いから数日間、僕は結構頻繁に彼女に会いに行っていた。



「アデル。」


「あっ!フェイ!!今日も来てくれたの!?

でも、旅はいいの……?」


「うん、僕は転移が使えるからね。旅をしながらでも問題ないよ。

(実際は旅なんてしてないし………)

それに、アデルには毎日でも会いたいからさ!」


「そうなんだ………嬉しいっ♪」


(アデルは本当に可愛なぁ………魔眼で見た"ステータス"には確かに男だって書いてあるけど、魂だけでなく見た目も女の子だし。)



そう思いながらアデルを見ていたら、自主練習をしていたからか持っていた木剣を僕に突き付けてきた。



「じゃあ……今日もお願いします!フェイ師匠!!」


「おっ。やる気だね?」


「うん、だってボクは勇者だからね………戦うのはイヤだけど、フェイとなら楽しく修行出来るから………


「……うん。来る時のため、嫌でも鍛えておいた方が良いよ。

勿論、キミが勇者として旅立つ時は【魔導師】である僕が付いていくけどね?」


「あはは!フェイってば面白いこと言うよね?

フェイは【魔導剣士】でしょ?」


「いやいや、剣は護身術程度だよ?」


「ふーん……?まっ、いっか♪」


「そうそう、気にしない気にしない♪」



アデルに笑いかけながら、僕も木剣を取り出して構える。

その構えをアデルはじっと見詰めてくるのが最初の流れなんだけど…………好きな子に見詰められるとなんだか照れるね。



「……よし。

おもいっきり来てっ!フェイっ!!」


「ああ。

激しくするけど後でちゃんと治してあげるからキミも全力で来るといいっ!!」



そう言いながら僕は地を蹴り、アデルに肉薄する。

それをアデルは右に避け……と見せかけて足祓い……?

ふむ。



「ナイスフェイントだねぇっ!?」


「とか言いつつ笑顔で避けないでよ!?」


「そりゃあ、あっさり当たってあげる訳無いでしょ?」


「むーっ!!なら!おもいっきり突くっ!」


「おや?激しく突くのは僕の得意分野だよ?」


「でりゃぁぁ!!」



距離を取った僕に、アデルが木剣を構えて突進してくる……けど、わざわざ口で『突く』と言ったのだから十中八九突きは来ないだろう。

わかり易いフェイント………と思わせる作戦かもだけど、ね。



「っ!そこだっ!」


「ふっ!」



やはり突進からの切り……、と見せかけて上段突き、か。



「甘いね。」



が、僕は体を少し逸らして避ける。



「っ!流石に引っかからないよね……!」


「まぁね。」



反撃ですくい上げる様に木剣を振るい、アデルの剣を弾き飛ばした。



「あー……また負けかぁ………


「はは、簡単には負けられないよ?」







~回想終了~









ーーせやぁっ!」


「おっと、良い剣筋だ。

どうやら感覚を取り戻して来たようだなフェイ?」


「ああ、アルカとの事を思い出していたらね。」


「……本当にお前はアルカの事ばかりだな………」


「………うん。

アルカは僕の宝物……だからね。」


(……1度喪った分、余計に執着した…か。)


「だから、今度は間違わないっ!!でやァァァっ!!」


「っ!?」


「ふっ!はっ!せぇぇぃっ!!」


(なっ……!?ここに来て更に強く………!?)



僕はラッシュをかけてユーキを追い詰めていく!

と、後ろからアルカの気配が……?



「フェイっ!」


「っはぁっ!!……ん?なんだいアルカ。」


「なんだか、今のフェイ怖かった……だからやめて?

お願い、もう戦わなくて良いんでしょ……?」


「……いや、それでも戦いとは無縁にはなれないよ。

10年前にクズ国王は粛清したけど、第2第3の国王(クズ)が現れるかは分からないからね。」


「………まぁ、直接粛清した王国は元より、少なくとも今の皇国や帝国は俺達の領域に侵攻するつもりは無いみたいだけどね。」


「ほら、ユーキさんもこう言ってるから、そんなに怖い顔しないで………?」


「………ん。まぁ、他ならないアルカの頼みだ。

鈍らない程度には加減するよ。」


「管理は俺に任せておけアルカ。」


「よろしくお願いします、ユーキさん。」



んー……?

なんで僕はアルカに心配されてるんだ………?

アルカの為に頑張ろうとしてるのに………いや……逆に、分かるな………僕がアルカの事を心配しているから、アルカもそうなんだよな…………



「……アルカ、好きだよ。」


「ふぁっ!?いきなり何!?わ、わたしも愛してるよっ!!」


「·····。」


「あ〜に〜?

ゆぅちんどったの〜?砂糖水浴びたみて〜な顔してるぜ〜?」


「フィー、とりあえず頭撫でていいか?」


「んぅ〜?なんか知らんがゆぅちんがデレたぁ〜♪」



後でミツカから聞いたが、その日の訓練場は甘い雰囲気で近寄り難くなっていたそうだ……………






オマケ



アルカ「そうだフェイっ!わたし1つ面白い魔法を教えて貰ったんだ♪」


フェイ「へぇ…見せてくれるかい?」

(サフィーアの事だからなぁ……嫌な予感がするけど……。)


アルカ「うんっ♪それじゃ、いっくよー!

出たとこ勝負の大魔法っ!何が出るかな!?『ランダムエレメント』!」

(大地が割れ、すぐに戻る)

「今回は『グランドブレイカー』かな?」


フェイ「……えーっと……それは………?」(こめかみを押さえながら)


アルカ「今のわたしって精霊だからね〜♪運におまかせな何が出るか分からない魔法もつかえるんだって♪

これなら今のわたしでも無詠唱で発動できるんだよ?」


フェイ「アルカ、頼むから実戦でその博打魔法はやめてくれ。」


アルカ「ほぇ?なんで??」


フェイ「いや、なんでもなにも、何が起こるか分からない魔法は味方を巻き込むだろう?」


アルカ「サフィーアさんは精霊が使う魔法は味方には当たらないんだって言ってたよ?」


フェイ「……分かった。ならアルカとは一緒に寝ない。」


アルカ「ふぇっ!?それはやだぁ〜!!使わないからそれはやめて〜!!」


フェイ「……よろしい。」(抱きしめて頭を撫でる)

(泣き顔可愛い///)




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