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毒白

I AM HERE.

作者: 棠 智果

生きていて、ここにいる。

ただそれだけがすべてだった。

きっとこれからも変わらずに



鮮烈すぎて困った。わたしの目には偏光ガラスも何も挟まっていなかったから、戸惑うしかできなかった。



黙っていてほしかったのであって、手を出してほしかった訳じゃない。



罪悪感ばかりが降り積もるアスファルト色の窓



ランタンに赤い灯を

欲望に灯油を



燃えるものにわざわざ水などかけなくてもよかったはずだった。



ただしずかにやさぐれることしか叶わないこんな独りの夜はあなたのようであなたじゃない何かが降りてくるの



どこかへ行ってよ、と言いたい人はいても

そばに居てよ、と言える人がいない



孤独をまだ抱き締められない

わたしがあまりに小さすぎて



元気が出るおまじない

「あいつの方がとてもつらい」



どうせ消えるんだと思いながら

想い焦がれるのは

何のためらいもなくて 心地よくて

ついうっかり 想いすぎる



どこまで行っても逃げ切れずに

見知らぬ木陰に水を求める


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