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地球侵略なら、やっぱり猫だろう  作者: 猫洞 文月
9/12

9 息の根止める大作戦

9 息の根止める大作戦 

 

 先日の地球防衛は妨害したけど、我が家に地球防衛の最前線の戦士がいたとは侮れない。

 早急に何とかしなければ。


 パパさん、出張から帰ってきた。


 怒ってる・・・?


 いや、怒ってなさそうだ。


「まったくダグラスは。旅行鞄に入り込むなんて、甘えんぼさんだな」


 と、頭をポンポンされただけだった。


 よし。作戦決行だ。


 夜。それは猫の時間。


 家族はぐっすりと寝静まっている。

 よしよし。


 俺様、こっそりパパさんの部屋に忍び寄る。

 うむ、誰も気づいていない。パパさんぐっすり眠っている。


 よし、今だ!


 顔の上にぺったり寝る作戦、発動。


「ムニュー」

 

 ふふふ、寝ながらゆっくり息の根を止める。

 刺客のようなこの行動を、まさか俺様が取るとは思うまい。

 悪く思わないでくれ。これも、俺様の職務の一つなのだ。


 「ん? なんだ、真っ暗だぞ」


 しまった。目が覚めてしまったか。

 しかし続行。


 ぎゅむー。


 パパさん、手を伸ばして俺様の毛皮をさぐる。


「なあんだ、ダグラスか。やっぱり甘えんぼだな。甘えんぼの猫ほど顔の近くに寝たがると言うけどほんとだな、かわいいかわいい、ほら、毛布にお入り」


 いや、違うし。


 俺様、おっさんの毛布なんかに入りたくないし。

 しかも、出腹に押しつぶされる。やめてくれー!


 うう、しかし、あったかい。


 このあったかさ、思考が朦朧もうろうとしてくる。

 ネムネムネム・・・。


 うにゃ。


―――――――――――――――


読んでくださってありがとうございます。

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