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地球侵略なら、やっぱり猫だろう  作者: 猫洞 文月
7/12

7 非常食発見

7 非常食発見


 ぐうー。


 俺様、お腹すいたなり・・・。

 食べ物探して家中ウロウロする。


 あっ! なんか発見!


 あそこの台の上にある、ガラスの四角いハコ。


 ハコの中の水に赤くてひらひらした魚とおぼしき生き物が泳いでいるではないか。

 渡りに船とはこのことよ。

 俺様の晩飯、いただくとするか。


 ぴょん。


 おっと、もうちょっとで水に落ちるとこだったぜ。

 俺様、水はやっぱり苦手だ。

 慎重に、慎重に・・・。


 ばしっ! 


 ちっ、失敗。今度こそ。


 ばしっ! ばしっ!


 うぬ、意外とすばしこい奴め。


 よおし、もう少し近づいてだな・・・。

 虎穴に入らずんば虎子を得ず、とも言うし・・・。


 ばしっ!


 今度こそ!


「フギャーッ!」


 ばしゃん!


 助けてー!


 ばしゃばしゃ! ばしゃばしゃ!


 「あっ、ダグラス、なにやってんの? あー、わかった。金魚狙ってたんでしょう。ばっかねえ。でも、なかなか上手ね、猫かき」


 おい、助けろ! 


 猫かき上手とか誉めなくていいから。


 早く助けろってば!


 ふう、俺様、なんとか溺れる前に助かった。


「ごめんね、ダグラス。ご飯抜きとか言っちゃったから、お腹すいたのね。やっぱり、あたしが悪かったわ。お詫びに大好きな猫缶あげるね。おいで」


 そして晩飯はなんとかなった。


 しかし、またこういうことがあるといけない。

 今回、泳げさえすれば非常食が手に入ることがわかった。

 俺様、水は苦手と避けてばかりいないで、克服しなければなるまい。

 

 そう、何事も訓練あるのみだ。

 地球の家にはちょうどいい訓練場があるではないか。

 

 ほかほか湯気の立っているその訓練用プールに、俺様、近づく。

 あの魚の泳いでいたプールよりはかなり大きくて深そうだ。

 しかし、訓練とは厳しいものだ。

 

 こ、怖くないからね、ほら、俺様、なんたって戦士だから。


 そうっと、そうっと。


 うぬ、欲を言えばもう少し、浅い方がいいのだが・・・。


 どぼん!


「フギャーッ!」


「どうしたの? ダグラス。あらー、お風呂入ってんの。ほんとは好きなのね? お風呂。よしよし。ついでに洗ったげるね」


 入ってんの、じゃねえ。溺れそうなんだってば! 


 助けろ!


 助けろってば!!


 ふうー。


 危うく死ぬところだった。

 やはり、無理をしてはいけないかもしれない。


 しかし、続いて、俺様の苦手なこれ。


 ブクブクブク。


「フギャー!」 


 やめろ! そのシャンプーなるもの!


「ほーら、きれいきれいでちゅよー」


 こればっかりは克服したくない・・・。


――――――――――――――――――


読んでくださってありがとうございます。

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