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地球侵略なら、やっぱり猫だろう  作者: 猫洞 文月
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10 呪いの猫

10 呪いの猫


 気がつくとパパさんはいなかった。

 ニンゲンの戦士は朝が早くて大変だにゃー。

 お布団にぬくもりが残っているので、俺様、もうちょっと二度寝しよ。

 

 すうー。


 ん? 

  

 ばさばさっ!

 

 おいこら!


 俺様、まだ布団の中にいるんだってば!

 一緒に畳むな!


 こらー!


 「よいしょっと」

 

 おいこら!


 布団ごと持ち上げてどこに持ってくつもりだ!


 ガラガラ、と音がして、真っ暗になっちゃったよー。

 

 ここはどこだ。

 うう、動けない。布団、結構重い・・・。


 っきしょー! 呪ってやる。


 確かこういう猫いたぞ。

 黒猫だったような気がする。

 閉じこめられて呪うんだった気がする。


 っきしょー。俺様だって、猫の端くれ。呪いの一つや二つ。

 

 いや、よくわからんけど。

 呪ったこととか、ないし。

 俺様、単刀直入だからさ。

 やるときゃやるって感じ。

 呪うとか、まどろっこしいこと、よくわからん。


 ……。


 いかんいかん。

 俺様、また二度寝三度寝してたらしい。

 ほんと、あったかいとこ、弱いわ。


 がらり。


 押入れの扉がいきなり開けられた。


 うっ、まぶしい……。

 

「やーん! ダグラスこんなとこに隠れてたの。いないと思ったら。

 あっ、お布団あったかーい。このまま一緒に寝ちゃおーかなー」

 

 ぎゅむー。

  

 うっぐるじい。やめろ!

 今度こそ呪ってやる!

  

 ふにゃー!


――――――――――――


読んでくださってありがとうございます。

小学生のころ、ついうっかりポーの『黒猫』(子供向けのダイジェスト版だったかも)を読んでしまい、その後何年も怖くて怖くて・・・。

怖いの、むちゃくちゃ苦手です。


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