表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/3

プロローグ

 「なんだろう、これ? 」

 学校から帰宅後、母親に夕食のおつかい頼まれていた。

 スーパーでの買い物を済ませ、自転車かごに買い物袋を入れて、ポケットからスマートフォンを取り出すと、差出人不明のメールが届いていた。

 今時、友人や知人との連絡のやり取りにメールなんてほとんど使わず、連絡にはインスタンスメッセンジャーと呼ばれるアプリを使う人が多い。インスタンスメッセンジャーとはリアルタイムでコミュニケーションが可能なチャットのようなアプリのことであり、有名な物にLINEやカカオトークといったものがある。

 知人や友人との主な連絡手段はLINEであり、スマフォに届くメールには企業からのキャンペーン情報といったものばかりである。

 少し不気味に思いながらも、差出人不明のメールを開くと、本文には見たこともないURLだけが記載されている。興味本位で好奇心からなのかそのURLをクリックしてしまう。

 「え……なによこれ!?……」

 思わず目を疑ってしまう。

 あまりの衝撃にスマフォを落としそうになり、両手でスマフォを強く握る。

 URLをクリックした先のWEBサイト、そこには自身のプライベート画像がサイト一面に並んでいたのだ。ページの上部から下部にかけて、恐らく100枚近くはギッシリと並んでいる。自分の部屋の天井、寝る前にスマフォを眺める顔、スマフォをタッチした時の指など、ありとあらゆるプライベートな画像がページを覆い尽していた。

 恐怖心で膝の震えが止まらず倒れこんでしまう。自転車かごに乗っていた買い物袋からは、食材がこぼれ落ちる。

 それを近くで見ていたおばさんが心配そうに駆け寄る。


「あなた、大丈夫!?」

 ――誰がこんなことを……なぜ私なの?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ