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ア・イデアの晩餐会 開始


 宇宙と地球と異界の物語は、最後はいつも滅びで終わる。


 けれど、それが我慢ならない連中は諦めなかった。


 予知を使い、禁じ手であるイデアの力を用い、時間さえ巻き戻して、世界を改変させ続けた。



 シロネコが消えたことで敵対するはずだったカーゴと次郎は、和解とまではいかずとも、それぞれが世界を救う手段を模索することを確認し、再会を誓い別れた。


 外宇宙から来た最初の『飛来体』である夢幻人形デルタリオンは、六体の同胞と自身を破壊することで、地球を守るはずだった。しかし、高山和時は、デルタリオンを死なせなかった。そうすることで、イデアの娘とキュキの子が、ともに歩める可能性を示して見せた。


 『飛来体』と、それを駆逐する陸上自衛隊の戦いに巻き込まれ、命を落とすはずだった島左子は、もののけ三銃士を率いて妖怪人間と魔術師の戦争を回避してみせた。


 行き過ぎた異界汚染を調整するために、キュキとイデアが結んだ協定を参考に締結された平行協定。その実務を担当していた女郎屋敷小夜子は、異界汚染を受けすぎて、もう人ではなくなってしまった。張りつめた彼女の心に後悔と憎しみがほんの少し垂らされた時、【世界を滅ぼす獣】は誕生したのだった。けれど、それでも愛の言葉を届けようとした男がいた。彼は恥も外聞もなく、頼れるものはなんでも頼って、できる土下座を全部して、紆余曲折を経て、ぼろぼろになって、そして獣にプロポーズをした後は、奇跡がどうにかしてくれた。



 最悪なる者と呼ばれた魔法使いが、「一千億年平行協定」を破壊しようとたくらんだ。何の準備もできないままに、戦争を始め、宇宙を崩壊させようとした。けれど、何度も繰り返した時間のうち、ついに月影降臨術を完成させることを間に合わせた時間軸で、鬼灯炎は魔法使いのラブソングを宇宙に届けた。


 かつて化物と呼ばれ、忌み嫌われた異能者達。彼らは出会い、憎しみあい、殺し合い、最後の一人になるまでそれを続けた。そうして【過日の魔王】を生み出すはずだった。けれど、諦めない少年が一人いた。怪物の灯火を先頭に、前を向いてあるくことを決めた怪物達は、彼らの軍勢を作る。その頭目【大魔王】にして、ラブクルセイダース首領の月食夜理は、自らの命を犠牲にしてまで彼らを導いたその少年のことを忘れないために、自らを【過日の魔王達】と名乗り、キュキの軍勢に喧嘩を売った。



 ありとあらゆるバッドエンドフラグを打ち砕いて、審判の日を、『ア・イデアの晩餐会』を迎えた時。


 イデアが用意した食卓には、百人くらいの人とか人でないものが押し掛けた。

 最初は、生き残った最後の一人、とかのはずだったのだが、仕方がない。全員、生き残らせて見せられては、仕方がない。

 

 それはそれは、とても盛況な夕食会になったのだと言う。





 第一部・『ア・イデアの晩餐会』 終



 第二部・【破壊前線】へと移行( ? )

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