【夕焼けのデルタリオン】
月本市・うみねこ市・童子町・鬼郷村。
世界を滅ぼそうとした魔女・白川実子の被害を受けた四市町村が、災害費用国庫補助を受けとるために、否、異世界の者や物の流入を防ぐために、合併し、月本一族による統括による復興を目指す。
月本市うみねこ町にある、うみねこ高校に、偶然にもその四市町村から、それぞれ集まった四人組があった。
女っ気ゼロ。モテなさ過ぎて頭がおかしくなりそうな青春を送る四人の野郎は、なぜか数十年に一度の流星群とやらを見に、小高い丘に登ることになった。
隕石でも落ちてこないかと冗談を交わしながら、語り合う夜。
空より、七体の巨大ロボットが落ちてきた。
その内の一体、四人の目の前に墜落した、それの中から、メイド姿の少女が現れる。
唖然とする四人に、何を思ったのか、少女は告げる。
彼女の名はデルタリオン。この時代より遥か未来、宇宙に進出した人類によって作られた夢幻人形。
そして、目の前に横たわるその巨大な人型。それの名もまた、デルタリオン。宇宙航行用兼対宇宙生物ア・イデア殲滅用の想像甲冑その四号機。
ある手違いにより、起動し、過去の地球に逃げ出した仲間たちを連れ戻すために、彼女はやってきた。
そして、彼ら戦闘端末は、想像甲冑内に人間のパイロットを搭乗させることでその真価を発揮する。
ゆえに、六対の逃亡者はこの星の人間を捕え、取り込もうとするだろう。
その前に、捕まえなければならない。
四人の少年に、メイドロイドは頼み込む。
「お願い、私に乗って!」
六日後、逃亡者の一・夢幻人形アルファりオスの言葉
「正直、引きましたね。ドン引きですわ。俺は逃亡の助けのための、システム起動キーとして、操縦席に座ってくれるだけでいい、って言ってるだけなのに、ノリノリで動かすし、町壊すし。この星の人間ってだいぶん危険ですわ。月を見ると狼になるし。俺達以外の異界文明だらけで、特別視もされないし、『ああ、また来たか』みたいな扱い。とんでもないとこに墜落しましたわ」




