プロローグ
どうも皆さん初めまして。D173というものです。初めて小説を書いたので
誤字、脱字等があれば報告お願いします。ぜひ、お付き合いください○┓ペコリ
12歳の夏、両親が死んだ・・・。脇見運転のトラックと正面衝突したからだ。迷惑なことに、相手も空に召された。
俺は、幸い頭部強打と左腕の骨折ですんだ。ただ、車からレスキュー隊員に助け出されるまでずっと両親のぐちゃぐちゃになった死体を呆然と見ていることしか出来なかった。
病院に運ばれてから、3日後に両親の死体と遺体安置室で会った。いや、正確に言うと両親だった『モノ』に会った。涙も、何も出なかった。
ただ一つ覚えているとしたら、セミの鳴き声だった。
両方とも、身寄りがないということがわかったため施設の奴らが来た。ただ、両親の荷物をまとめたいといった事を伝えるとしばらく待ってもらえることになった。
~~家にて~~
俺は、これからどうするかということを考えていた。手元にあるのは、中古で買ったらしい一軒家と親が貯めていた百万ほどの貯金。これだけだった・・・。
「ったく、これからどうすりゃいいんだ・・・。」
施設に行かずに一人で生きていきたいが、たったこれだけの貯金で12歳が生きていけるほど社会は甘くはない。
「仕方ねぇ。スリか何かして生きていくしかないのか。ハハハ・・・。」
その時は、本気でそう思っていた。
しかし、父親が言っていたことを思い出した。『もし、俺と母さんがいっぺんに死ぬようなことがあったらこの手紙を開けてくれ。お前が生きる手助けになるかもしれないものが
入ってるから。』
その時は、そんなことがあるわけないと思っていたが今ならわかる。父親は、そのことが分かっていたのだと。
「けどなぁ、こんな手紙に書いてあるのかなぁ。」
そう言いつつ、手紙をあけ中の文章を読んだ。
『愛する息子へ
今この手紙を読んでいるということは、私は死んだのだろう。
心配する事はない。一人で生きるのが、辛いのならばこの手紙と一緒に入っている記号が書かれた紙を破ればいい。
一人で生きたいのなら、この手紙を封筒に入れて捨ててくれ。
墓は、桜の木の下に作ってくれ。これを遺言とする。
最後に、恐るな自ら選んだこの運命を・・・。』
手紙を、読み終わったあと俺はためらわずに一緒に入っていた不思議な記号が書かれた紙を破った。
手紙の、内容に従ったわけではない。一人で生きていくことに対しての不安があったからだ。
しかし、何も起きなかった。そうだと、思っていた。
カタッ
何かが、動いた音がした。今この家には、俺以外いないはずだ。なのに、なんで音がするんだ。
警察を呼ぼうかと思ったが音の原因を見に行くことにした。音がした場所は、遺骨と位牌が置い てある部屋からだった。
暗闇に目を凝らしてみたが何もいない。そう思っていた。
しかしそいつはいた。そして、口を開きこう言った。
「初めまして、不知火武蔵さん。私は、妖怪の賢者八雲紫と申す者です。」
その時から、俺の物語は動き出した。
作者は、学生なので投稿が不定期です。
感想があればぜひお願いします。