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サテライト学園  作者: ナベ吉
宇宙学園入学編
5/7

4

 広間に入ると規則正しく並べられた椅子にほとんどの人が着席していた。

 手前に保護者、関係者席とかかれており奥に新入生用と案内がある。

 急ぎ足で奥の新入生席に進む。

 右手と言われていたなと思いながら右手に進むと、私の名前が書かれた紙がはってある椅子を見つけて気恥ずかしげな思いをして座る。

「はぁ」

 晴れ舞台にぎりぎりにきたのかと思うと少し消沈する。

 集合時間の30分前にはつくようにでたはずなのに。

 周りを見ると席がうまって隣としゃべったり壇上を見つめて待っている。

 私と同じ制服を見れたことでやっとこの学園の生徒になったと思えた。

 でも…。

 生徒の数が少ない。

 たぶん40名ぐらいではないだろうか?

 入学式は新入生のみだから一学年40名とは少ない気がした。

 全国から集まって40名?

 少数精鋭?

 何か腑に落ちない。

 つまり三学年で120名なのかな?

 広大な敷地に比べて生徒数が少ない。

「少子化なのかな?」

 勝手に憶測する。


『集まり次第、式典を開始します』

 キーンとマイク特有の音と共に声が響く。

 私は前方に注意を向ける。

 壇上があり中央に講演台が陣取っている。

 壇上の右脇に、そうちょうど私の視界まん前に、小さな教卓があり温和そうな白髪の男性がマイクを持ってしゃべっていた。

『もうしばらくお待ちください』

 この人誰だろうと失礼なことを思いつつ耳を傾ける。

 学校の関係者であるのは明白であったが。

『お急ぎのところ、もうしばらくお待ちください』

 誰か急いでいる人でもいるのだろうか?

 入学式に来ている人で急いでいる人って誰だ?

 生徒のはずがないし…。保護者でもなさそうだ…。

 生徒はこの式のメインだし、保護者が学校の行事をせかせるはずもない。

「誰なんだろう」


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