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60 15歳 in 混沌…

アルファポリス様で完結済み作品を、少しずつ手直ししながら再投稿しています。


『チートな転生農家の息子は悪の公爵を溺愛する』アルファポリスより書籍化。


「はぁぁぁぁぁぁぁっ!!!何だと!」


「だから君は『恋と魔法と時々エロス』略して『恋エロ』のプレイヤーキャラ、『ランカスター公』よ。本ゲームの隠しキャラだったのにね。腐ったお姉さま方に人気が出すぎて全然隠しておけなかった彼をメインに据えたパラレルワールドの物語。それが『恋エロ』よ」


「ランカスター公…、つまり、パラレルではランカスターを継いでるって事か…」


「そうそう。ランカスター公は色々ありながらも若くして公爵位を継いだ悲劇の貴公子で、様々な思惑で近づいてくる各攻略者たちとあんなことやこんなこと…ムフフ…をしながら過去を乗り越え新たな一歩を踏み出すのよ」


「あんなことやそんなこと…」

「聞きたい?」


「言うな!絶対言うなよ!」


聞かなくてもその顔を見たら想像がつくんだよっ!締まりのない顔をして…、こっち見るな!こ、この変態!


「言い寄るイケメンたちからある時は蕩けるようにある時は強引に押し倒されながら薔薇色のエンドに向かってゲージをあげていくのよ」

「何ゲージ?」

「聞きたい?」


「聞きたくないです。…押したお…、それって僕が攻略されてんじゃん!」

「しょうがないでしょ。BLゲーは7割プレイヤー受けなんだから」


はっ?なんでだよ!じゃぁ何か?BLゲーの主人公プレイヤーは嬉々として攻略されに行くって事か?あり得ないだろっ!


「お、恐ろしい世界…。って言うか、ここがそのパラレルの方だってなんで分かるんだよ!ふ、ふざけるなよ!お願い、冗談だって言って…」

「ふざけてないわよ。あたしがヒロインじゃないのがその証拠よ。だって脱走中のアルバートと既に三度も遭遇したのに一度もイベントは始まらなかったもの。それで分かったの。これはこっちだって」



彼女…、ここではニコと言おうか。ニコは彼女のHN。本名笑子だからゲームやネットではニコニコという名で通していたらしい。そうしたら転生後ニコと名付けられたのだとか。僕のレジーと大差ないな…。神様ってば…


「オスカーにもセザールにも会ったわ。スルーされたけど。ローランドも遠くからなら見た。って言うか…好きすぎて近寄れなかった。でも全員性格も行動も『恋バト』と少し違ったのよね」


「へ?そうなの?」

「そうよ」


攻略者補正が消えたんだろうか…?なら納得…。あの四人はこのパラレルワールドでモブ…は、酷すぎるな、一登場人物でしかないのだろう。


「だから間違いない。けどおかしいな、とは思ってたのよね。ウエストエンドの噂がこんな下町まで聞こえてきたから。今謎が解けたけど。そういえば礼二クンもかなり違うわよね。髪も…、あたしが見たトップ画面の君はもっと茄子みたいな紫だった」


「髪色の事?へぇ…そうなんだ」

「中身もかなり違うよね?憂いが無い!ま、中身が日本の男の子だから当然だけど」


「男の子は止めてよ。僕はあれでも二十歳の大学生だったんだから」

「あたしは二十七の社会人よ!ガキ!」


子ども扱いされてしまった…


「まあいいや。で、ニコの使命って?」

「えっと…、その…。いつかバラ色の本を出版して、あ、もちろん自費で、お仲間を増やす事よ。やっぱり萌えは誰かと分かち合いたいじゃない?」

「く、くだらない…」


「馬鹿言わないで!これはね、世界平和につながる大切な使命なのよ!」

「はいはい」

「ホントだってば。あのねぇ礼二くん。この世界でバッドエンドを迎えると必ず一個どこかの国が滅ぶから」


「何!?」


彼女の口から語られるゲームの詳細、そこには驚愕すべき事実があった。


前述したようこっちのゲームのヒロインが聖女じゃないように攻略者もあのキラキラした四人ではなかったりする。


それならニコが推してた本編のローランドは確かにヴィラに居るローランドとは違い、僕の知る彼には足りないのかもしれない。萌え要素が。



本編終了後辺りにあたる『恋エロ』の中で、僕は闇落ちしかけながらもそれらを乗り越えパーカーやエヴァを降し公爵位を正式に継承している。


狂魔力が脅威となる魔力の最盛期までにはまだ数年の猶予があり、僕はそれまでに魔力を抑え込めなければ一巻の終わり…と、日々苦悩の真っ最中。


そこに絡んでくるのが三人の攻略者。


クラレンスの闇社会に生き、ギャング団を率いる荒んだ目をした若きボス…

ナバテアの山中で皆殺しにされた一族の仇をとるため牙を研ぐ一人生き残った獣人…

ゲスマンの皇家に仕え邪魔者の排除を請け負う沈んだ目をした闇魔法使い…


「その三人はね、それぞれ心に憎悪を抱えて生きているの。で、ランカスター公の内包した狂魔力を自分の復讐に利用しようと考え近づくの。だけど互いに闇を抱えた似たもの同士…、メリバエンドでは復讐を捨て二人で狂魔力に立ち向かおう、ってとこで終わるのね。で、バッドエンドだと…エンドを迎えたキャラの属する国がキャラもろとも吹っ飛ぶのよ。主人公の狂魔力で。そうそう。『恋エロ』にも隠しキャラが居るのよ。獣人ルートで何かすると現れる国を追われた元侯爵でね、弟の仇をとる為に母国エトゥーリアを滅ぼそうと素性を隠してランカスター公に近づくの」


「へ、へぇ…、因みにハッピーエンドは…?」

「無いわよ。登場人物全員キャラ属性に合わないもの」


「救いようが無いじゃないか!」

「いいのよ。ニッチな層に向けたゲームなんだから。このゲームはね配信直後だっていうのに重課金勢しか居ないので有名なのよ。その代わり課金すればしただけ際どいスチルが手に入るの。そりゃもう…グフフ…、もう〇〇ピーが〇〇ピーのスチルの為に十万二十万とかザラよ」


「おっ、お前っ!!!」


「あたしは未プレイだってば!人目が気になるから手術が終わって退院したら完治祝いに思いっきりやろうと思ってて…保険金や慰謝料も入ったしね、思う存分課金するつもりで公式サイト見たりレビューや攻略ばかり読み漁って我慢してたの。そうしたらその前に死んじゃったんだから!とにかくそう言う訳だからあたしはこの世界の人達がBLを微笑ましく受け入れられるように普及しなくてはならないのよ!この世界存続の為に!」


「いーや嘘だね!欲望が駄々洩れだっての!」


色々と理論が破綻してるじゃないかっ!

己の欲望のために尤もらしい理由を後付けでくっつけて己を納得させるのは僕にも身に覚えがありすぎる…。ホントに重度のヲタクってばこれだから!


それにしてもなんだか身近でよく似た感じの状況があった気がする…?僕の考えすぎだろうか…


「…ところでその3人の名前は?」


「よくぞ聞いてくれました。〝アーニー”〝ヴォルフ”それから…〝シャリム”よ!」


ほら!ほらね!ほーらやっぱり!


…頭痛い…





毎日更新を目指しています。

お星さまをぽちっとしていただけると大変大変嬉しいです。作者の励みでございます(;^ω^)


この作品はアルファポリス様で連載済みの作品を全年齢バージョンへ改稿し投稿していきますので、R18が苦手な方はあちらに行かないでくださいね(;^ω^)

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