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57 15歳 go to 古びた教会

アルファポリス様で完結済み作品を、少しずつ手直ししながら再投稿しています。


『チートな転生農家の息子は悪の公爵を溺愛する』アルファポリスより書籍化。


よ、よく分からないうちに何かが解決したみたいだ…

よか…った?う、うん。良かったんだろう、きっと。


「さ、さてと…。僕もう行きますね。ふやけちゃう…」

「待って、レジー」

「セザール何?」


「ここには教会とか、神殿とか、そういったものは無いのかな?週末の礼拝をしないと落ち着かなくてね…」

「!」


し、しまったーーー!


言われるまですっかり忘れてた…

だって僕仏教徒だし…。いや、正確には一月だけ仏教徒で十二月だけキリスト教徒になるんだけど。


それに領民にしたって誰も言わないから気が付かなかったんだよね…。みんな何かって言えば恩人の僕を拝んでるし。

この間の左大臣と一緒に来た神官も何か言いたげだったっけ…

そう言えばあの日はお屋敷の中にある、僕はほとんど使ってないすごく小さな礼拝堂で魔力測定したんだった。

はっ!だからあんなにポカンとしてたの?申し訳ない事しちゃったな…


明らかに目が泳ぎまくってる僕にその場の全員が呆れ顔。お察しってやつだね。

思わずかけられる思いやりに満ちたアルバートの言葉。初めて素直に聞く気になったよね…


「レジナルド…、その、良ければ王都の神殿から誰か派遣しようか?」


「…ありがとうございます。でもここには本人の強い意思なく定住はおススメ出来ないので…、出来たら呼びかけに応じ向こうからというのが理想的です。殿下にはその際許可だけ頂ければ…。あれ?そう言えば…」


「何だい?」


ゲームが始まってるって事はとっくに聖女も魔法学院に通ってる頃じゃん?

彼女は下町の教会でアルバートに出会って、で、アルバートが彼女に聖魔力があることに気付いて急遽魔法学院へぶち込んだん…だったよね?


その辺りはどうなってんだろう…?気になる…。

この世で生まれた一住人?それとも転移者?それとも僕みたいな転生者?気になりだしたら気になって仕方ない。


あー、気になる!!!


「学院…、その、殿下をはじめ皆さんでしたらきっとおモテになるでしょうね?」

「まあ…否定はしない」


でしょうよ!


「時に…、皆さんピンク髪の少女なんかはお好きですか?」


ちょっと僕ー!聞き方!


「ピンク髪?」

「そうです。ピンクの髪で目に星を散らした、こう頭頂部で髪を一つにくくってる…」


「ずいぶん具体的だね…?さぁ?どうだろうな。そういった外見の少女に知り合いは居なくてね」


え…?うそ…?


「ま、魔法学院に居ませんか?ピンク髪の少女…」


「ピンク髪などといった珍しい髪色の人物など貴族階級はおろか庶民階級にもほとんどいない。見かけていれば忘れないだろう。当然魔法学院でもだ」


「ローランド…、それホント?」

「嘘を言ってどうする」


聖女が存在しない…だと?…いや待て。


「ア、アルバート、そう言えば下町にも教会ってあったよね…。あ、ああ、あそこって今どんな感じ?」

「ふふ。初めて名前で呼んでくれたね」


し、しまった!聖女の件で動揺するあまり脳内の呼び名をっ…!


「良いんだ。君とはもっと親しくなりたいと初めから思っていたのでね…。ところで下町の教会だったかい?確かにあるようだね。古びた教会が奥の方にポツンと。だが私は足を運んだことは無くてね。詳しくは知らないんだよ…、すまないね」


や、やっぱり。

これはあれか?何らかのバグが起きて出会いが演出されなかったって事か…?別に聖女とアルバートが出会おうが出会わなかろうが僕には関係ないけど…どうすべき?修正の手助けすべき?う~ん…


「…やっぱり聖職者の方は自分で探してみます。お気持ちだけ頂いておきますね」


ま、いっか。乙女ゲー部分がどうなろうがどうでもいいし…、てへ☆



調子に乗って「もう少しいいじゃないか」と言うアルバートを振り切り屋敷へと戻る道中、おや?あそこに居るのは本日の肉をヴィラへ運んできたクマのテッドさんと洗濯物を回収に来たアライグマのラスカルさんじゃないか。

これがほんとの森のくまさん…


よーし驚かしてやれ。抜き足差し足…


「わっ!」


「ぎゃあっ!」

「やんのか、おらぁ!」


レッサーならぬアライグマの威嚇…、か、可愛い…!


「なんだレジー様か」

「驚かさないで下さいよ~」


「ごめんごめん、ところでテッドさん、ラスカルさん。獣人の方々は教会…とか要らない感じ?」


「そうだな~。俺たちが信じるのは基本自分だけだからな」

「僕たちも神様に何か願ったり祈ったりはしないかな?」


「そう…分かった。ありがとね。ところで僕達って?」

「僕とレッサーパンダのフータとタヌキのポン吉。一緒に暮らしてるの」

「な、なにっ!…今度遊びに行っても?」

「レジー様ならいつでも大歓迎ー!」


「よっしゃ!う~ん、ねぇダノワ、君たちはどう?」

「屋敷には小さくとも礼拝堂がありますし…、それに祈りをささげる相手なら我々にはすでにレジー様(てんし)が居ますので…」


…狂魔力を神の奇跡かなんかと混同してるんだろうか…?困ったものだなぁ。


その後も通りすがりに捕まえて聞いた領民たちみんなが、揃いも揃って教会なんか要らないって言うんだよね。


「みんなお祈りをするときゃ泉に行くんですわ。『天使の泉』へ。俺たちを生かしてくれてんのは泉の天使ですからね」


そう言えばそんな名前付いてたっけ。

確かにあそこはハイパワー封印石の浄化でマイナスイオンに溢れ、天使や妖精が現れてもおかしく無さげな場所になったけど…


実際ウエストエンドの生命線である運河、その源泉があの泉だ。

だからって領民の聖地になってたとは全然知らなかった。

じ、じゃぁ教会要らないのかな…?



「坊ちゃまがそう仰るのを待っておりました」

「ジェイコブ…。そうだったの?言ってくれれば…」


僕からの問いにホッと息を吐くジェイコブ。彼は以前から気にかかっていたらしい。


「教会の建造、そして聖職者の派遣には王家の許可が要りますので。もしや躊躇っておられるのかと…」

「ううん、完全に忘れてた。…じゃぁジェイコブは必要だって思うんだね?」


「人々には拠り所が必要です。実在する人物(レジナルドさま)以外にも」

「そうか…。確かにそうかも」


僕はジェイコブの言葉にとある場所への偵察活動を密かに決定した。




そしてその一時間後…


「ちょっと出かけて来る!あ、護衛は要らないよ。それから少し遅くなるかも?心配しないでねー!」


「「「お待ちください!坊ちゃまー!!!」」」




ちゃらら~ん!てなわけで、ここは王都の下町、うらびれた教会だよ。善は急げだ!来ちゃいましたー!


さして大きくない古びた教会。

ここに居るのは神父様と修道士、そして併設の修道院に数人の修道女。別に何の危険もないし一人で来たよ?あ、もちろんステルスで姿は隠してるけどね。


聖女…、まだ今は聖魔力を内に秘めたただの修道女見習いであるはずの彼女。居るか居ないか姿だけでも確認しとこうかと。


けど女子修道院にステルスとは言え夜間忍び込むのは失礼でしょ?ちょうど今は夕食の支度でみんな揃ってる時間だし。明るいうちに…と思って。


そこには…、赤ん坊の頃この教会前に捨てられていたという将来の聖女、ピンク髪の主人公が居る。はずだ。

ローランドの言うよう、ピンク髪なんて見れば一目でわかる。


パパっと確認してついでにウエストエンドに相応しい聖職者候補でも探しにいこうかなっと。






毎日更新を目指しています。

お星さまをぽちっとしていただけると大変大変嬉しいです。作者の励みでございます(;^ω^)


この作品はアルファポリス様で連載済みの作品を全年齢バージョンへ改稿し投稿していきますので、R18が苦手な方はあちらに行かないでくださいね(;^ω^)

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