5 8歳
アルファポリス様で完結済み作品を、少しずつ手直ししながら再投稿しています。
『チートな転生農家の息子は悪の公爵を溺愛する』アルファポリスより書籍化。
『願いの祠』で頑張った三日間、回し続けたガチャからは山ほどのアイテムを手にいれていた。
課金の力によって当然お目当て以外のレアアイテムも落ちる訳で…良さげなアイテムもいくつか手に入れる事が出来た。
今すぐ必要な物でなくともレアはレア。僕は満足だ。
ハミルトンの別荘からランカスター領の別邸へと帰宅し、またいつも通りの変わり映えのない日々が始まった。っていうのは表向きで…
僕はあれからツコツとレベル上げを繰り返している。毎日毎日、毎晩毎晩。
そのおかげで主要四属性以外の、光、雷の属性をようやく手に入れることが出来た。
そしてさらにレベルが上がると、それぞれの属性における回復魔法も手に入れた。
だがこれはあくまで一般的な回復魔法。特別な治癒はこの世界において、聖魔法の担い手に、つまりヒロインにしか発動は出来ないのだ。無念…
『近道の鍵』あのアイテムを使ってまず真っ先に僕が向かったのは〝強化のダンジョン”だ。
ダンジョン内は初級から最難関まで四つのコースに分かれているが、ここはとにかく経験値を稼ぎたい人向けに特化したダンジョンである。
当然ゲーム内でも、多分この世界でも、リアルにここへ来る人は多いと思うんだが僕の狙いはそこじゃない。
このダンジョンの最難関コースには初回限定の踏破報酬がある。それが狙いだ。
ここには一発ノーミスクリアで、経験値10倍アイテム『レイズ』ゲットという美味しいご褒美があるからだ。
もちろん最難関コースを初見で一発ノーミスクリアするのは本来不可能に近い。本来ならね…
だけど僕にはこの身体に沁みついた前世の記憶がある。
戦闘のアルゴリズムはすべて覚えている!魔物の隙も動きの癖も。あの頃なら片手間でも出来ていた。なら今だってきっとやれる!
初回限定踏破報酬…チャンスは一度きり…
そして僕は初級から上級まで、並みいる魔物をバッタバッタとなぎ倒し、ついに最難関コースへのチャレンジ権を得た。
ここまでの戦闘で分かったことがある。やっぱり『願いの祠』と同じ…、魔物の出てくるタイミング、向き、戦闘スタイル、得意不得意、全部がゲームを踏襲している。
ここは育成特化のダンジョン。出てくる魔獣もノーマルばかり。
…勝ったな…
そうして無事、経験値10倍アイテム『レイズ』を手に入れた僕は…冒頭に戻る。ひたすレベル上げをしているのだ。毎日毎日、毎晩毎晩。
何故ならこの強化のダンジョン、初回限定踏破報酬アイテムだけじゃないのだよ、真の目的は。
実はこのダンジョン…、レベルカンストの状態でノーミス踏破を連続で1000周回繰り返すとレベルの上限が解放される…。
つまり天井が無くなる、どこまでも強くなれる。無敵になるのだ!
当然この世界の人はそんなことは知る由もない。
いくら強化用ダンジョンだからって、ノーミスで踏破できるような強い奴がわざわざ1000周回も繰り返すなんて無駄なことするはずが無いだろう。
その裏情報を知ってる僕以外には…。うわははは!
そしてその頃、レベルカンストとはいかなくても八歳にして騎士団長クラス、レベル500くらいになって来た僕は、更なるレベル上げと並行して他のダンジョンにもそろそろ出向くことにした。
そろそろ特別スキルの習得や高価な資源、スーパーレアアイテムの収集も開始しなければならない。
まず行くべきはレア鉱石が採れるSクラス、メタルダンジョンや金塊の採れるゴールドダンジョンだ。
これらはどれだけあっても困らない資源で財産。ここは強化のダンジョンと同じく、ヘビーユーズになる予定のダンジョンである。
その他今後の計画として、一定のレベルに達したところで真っ先に挑戦すべきダンジョンがある。
それは時空間魔法を司るSSクラスの『時のダンジョン』。そこではノーミスクリア踏破報酬である、『ワープゲート』『テレポーター』『マジックバック』などを手に入れる予定である。
二つ目は聖魔法を司るSSSクラスの『奇跡のダンジョン』にて、『身代わりの木偶人形』『聖乙女の涙(解呪アイテム』)を手に入れる予定。
本当は『エリクサー(復活アイテム)』こそ手に入れたいのだが…
残念ながら『エリクサー』だけは聖女にしか落とせない仕様だ。
どれだけ頑張っても『聖魔法』だけは特定のキャラにしか習得出来ないのがこのゲームの設定である。
プレイヤーはゲームにおいての主人公、これくらいの特別感は必要だろう。
だからこそできる限りの聖なるアイテムで補完しておかなければならない。
SSSを攻略出来る頃には恐らく聖魔法以外の全属性魔法およびスキルフルコンプフルカンストが完遂できていることだろう。
そうなったらもう怖いものなど何一つない。
だけど優先すべきは時空間ダンジョンだ。
どんどん落ちるコモンアイテム。脳死周回している限りそれらは無限に増えてくわけで、かといって勝手にインベントリに収納されない以上、どこかに置いとかなくちゃならないわけで。
今は臨時で、真っ先にカンストさせた土魔法でコッソリ屋敷の地下深くに収納スペースを作って保管してあるのだが…地下収納を無尽蔵に広げるわけにもいかないし…
だからこそ『マジックバック』に収納するか、『ワープゲート』で目を付けてあるあそこに全てを隠しておきたいなー、なんて。
そろそろ僕の野望を語っておこうか。
僕の狙いは不毛の荒野と呼ばれる『ウエストエンド』。
名前の通り、この国の西の果てにある。その昔、魔力暴走を恐れた第四王女が自ら幽閉された荒涼の地だ。
あそこは雨も降らない乾燥地帯。あるのは広い荒野だけ。
広大な土地は山々に囲まれた盆地である。でもその山々の西側には…魔のベルト地帯がある。
魔のベルト地帯…、魔獣と魔物が跋扈する封印の地。そこに一歩でも足を踏み入れたらけっして生きては戻れないという死の領域。
一応神官による封印はされてると聞いてはいるが…、だからと言って絶対大丈夫だなんて保証はどこにも無い。
そんな恐ろしいエリアに隣接した『ウエストエンド』にわざわざ近づく無謀なものなど一人として居ない。王家の最強騎士団であろうが屈強な傭兵団であろうが強欲な強盗団であろうが。
そう。
狂魔力の持ち主でもなくっちゃね。
僕はそんな広大かつまっさらな土地を手に入れ、前世の趣味であったリアル街作りをするつもりだ。
勝算ならある。
僕の持つ狂魔力の恩恵である膨大な魔力と、今現在進行中で目指しているフルカンストレベルさえあれば。
あそこはランカスターの飛び石領地。狂魔力の後継者である僕のものと言っても過言じゃない。
今はまだ父親のものだからどうにもならないけどいつか必ず手に入れてみせる!
そのためにも『ワープゲート』を手に入れ、一足先に資源やアイテムを全部も持ち込んで来るべくその日に備えたい。
それが今一番の僕の希望だ。
毎日更新を目指しています。
お星さまをぽちっとしていただけると大変大変嬉しいです。作者の励みでございます(;^ω^)
この作品はアルファポリス様で連載済みの作品を全年齢バージョンへ改稿し投稿していきますので、R18が苦手な方はあちらに行かないでくださいね(;^ω^)




