149と150辺り それぞれが…
アルファポリス様で完結済み作品を、少しずつ手直ししながら再投稿しています。
『チートな転生農家の息子は悪の公爵を溺愛する』アルファポリスより書籍化。
「レジナルドよ。此度の尽力感謝する。だが…」
「だが何だろ?あっ!魔法は教えられないとか…、そんなの無しだから!」
なんやかんやで諸々収束し、ようやく腰を落ち着けての小休止。と言ってもエルフ食はヴィーガン食。今一物足りないのは否めない…。けど酒ならある。こうなったら飲むしかない
そんな僕の隣に陣取り話しかけてきたのは真顔のエルダー。え、やめて。契約不履行は認めません!
「そうではない。お前に対する応えのことだ」
「答え…?」
「お前の私に対する気持ちは受け取った。私もお前を愛おしむべき存在だと感じておる。だが私はお前と情を交わすことは出来ぬ。許してくれぬか?」
「…いつの間にそんな話になったのか知らないですけど…違いますよ?」
「誤解であったか…。ならば良いのだ。私は種を繋ぐ力を持たぬのでな」
「え…?それなんてED…あ、イヤイヤ」
どの辺に誤解を招くやりとりがあったのか全然心当たりがないんだけど…
それにしてもこれってつまり…。つ、…強く生きて、エルダー…
「天より力を賜りし始まりのエルフは交わりを必要とせぬ。私は彼らの存続術によって生まれた最後のハイエルフである」
あ…、これがユージーン王子の言ってたやつか。
「この地の恩恵を受けて生れた後年のエルフたちはまた別だ。彼らは力の弱体をこの地の霊気によって補っている。弱き彼らは少しづつ人間たちの影響を受け交りによって子を生すようになったが…、彼らの妊娠期間はとても長い。いや、我らにとってはほんのわずかな時間だが人間の時間で言えば50年ほどだ」
「ながっ!」
「分かるであろう?我らが増えすぎてはこの世界の者皆が困る」
「まあ…」
自然界の摂理。強者が生き残り弱者は淘汰される。つまりエルフが増え過ぎると人間は滅亡す…ゾゾッ…
「故に私は精神の交わりこそを重視する。レジナルドよ。お前とは既に一度済ませておるな」
「え…?あっ!はい!ハイもちろん!」
「なれば我らはすでに琴瑟相和の仲。そのような者をもつなど何百年ぶりか…、可愛がってやろうレジナルド」
「こ、光栄です…」
可愛がる…、2000歳のおじいちゃんが18歳の玄孫を可愛がる。僕のまぶたの裏には陽だまりの中日向ぼっこするそんな二人の姿が浮かびあがった。
「あいつムカつく…」
「あいつ?エルフの長か?地面まで髪を伸ばした」
「そう…。イソヒヨドリと湖の上を歩いていった。まるで番の鳥みたいで…ムカつく…。それに今もずっと隣に居る…それもムカつく…」
「それで闇の気を放ってたのか…。止めてやれ。お前の気をエルフは好まん。ガキめ」
「だって…」
「問題ない。あの時あのハイエルフは俺の頭に語り掛けた。小賢しい真似をと思ったがな」
「何て…?」
「あの男に性は無いとさ」
「無い…、何?」
「無性という事だ。「だからそう威嚇するな」と伝えてきた。俺の怒気に気付いたらしい」
「良かった…。でもヴォルフもガキ…」
「黙れ。それよりあの男が再び語り掛けてきてな」
「ヴォルフがエルフの女に囲まれてたさっき…?」
「くだらない事を言うな。それより部屋に呼ばれたぞ。お前と二人」
「なんで…?」
「俺とお前がレジナルドの従者なら鍛えねばならぬ、だと。お前の言葉で言うならまさに「ムカつく」だ」
「…やっぱりムカつく…」
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この作品はアルファポリス様で連載済みの作品を全年齢バージョンへ改稿し投稿していきますので、R18が苦手な方はあちらに行かないでくださいね(;^ω^)




