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128.5 大作家ニコ

アルファポリス様で完結済み作品を、少しずつ手直ししながら再投稿しています。


『チートな転生農家の息子は悪の公爵を溺愛する』アルファポリスより書籍化。


「それじゃあ暗くなる前には戻って来て。ニコ、アーニーとシャリムを頼んだよ」


「任せなさい。じゃあオスカー案内よろしくね」

「おう。そろそろ行こうぜ!」



すぐ人だかりができてしまう僕と王都に無関心なヴォルフを除き、ニコ、アーニー、シャリムの三人はオスカーの案内で嬉しそうに貴族街へと観光に出かけて行った。昨夜との対比がえぐい…


一番驚いたのはシャリムまで付いて行ったこと。昨夜からのこの変化にはびっくり!とはいえこれは歓迎すべきものだ。


彼はあのデッサン会から不思議とニコに懐いている。

中身がアラサーだったニコは見た目と腐れ具合に反し包容力が半端ない。もしかして母親の面影を求めているんだろうか…?何にせよニコなら安心だ。


「いっぱい遊んで来てねー」






「で?どこ行きたいんだって?目的があるって言ってたろ?」

「あのね、上等な紙とかペンとか売ってるとこ無いかしら?それもたくさん。ウエストエンドのアッパータウンにあるお店は品ぞろえが今一つで…もっと装丁凝りたいのよね」


「あそこは観光客用だろ?無理言ってやるなよ」

「おいオスカー、俺は何つーか…キラキラした人形や模造の剣なんかが欲しい。どこに行けばいい?」


「子供たちへの土産か?アーニー…お前良い奴だな。よし!父の懇意にしてる商会に連れてってやる。でシャリム、お前はどこ見たい?」


「綺麗なところ…」

「王城より綺麗なとこなんかあったかな…」


「ほらあそこは?野鳥園。魔法学院の野外活動で行くじゃない。オペラグラス持って。意中のあの子とこっそり抜け出したりなんかして」


「ニコ、…よく知ってるな?セザールにでも聞いたのか?」

「…ええまあ…」


「オスカー、あの女たちがお前を見てるぞ。ヒュー!色男め」

「俺?いいや、彼女たちが見てるのはニコなんじゃないか?まあ王城中が光に包まれたからな…、ニコは昨日の今日ですっかり有名人だ」


「え…、ううん、彼女たちは多分…」



タタタタ…


「そのピンク髪…、先生!ニコ先生ではございませんか?」

「『ヴィラ・ド・ラビエル』へ保養に行かれたベネトン伯爵夫人から分けて頂いた本で作者近画を見たんですの」

「わたくしは侯爵家のグラディス嬢から土産で…、以来、伝手を使って全作手に入れておりますのよ!素晴らしい作品ですわ!身震いするほど感激いたしました!」

「あの胸の高まり…わたくしお手紙差し上げましたのよ。お読みいただいたかしら?」


「あ、どうも。読者さんですか?ファンレターには全部目を通してますよ。いつもお応援ありがとうございます」


「あの…わたくし僭越ながら先生にお願いがございまして…」

「うーん、聞くだけ聞きましょうか」

「あの…、ヴォルアニを増やしていただくというのはいかがなもの…あぁっ!もしやここに居るのはアーニー様!」


「あん?」


「あー、その件は期待してもらっていいわ」


「で、ではアニヴォルの下剋上はどうかしら!」

「「「無いわー…」」」


「おいニコ。何の話だよ」

「何でもないわ。気にしないで。あっち行ってて」


「わたくしシャリレジシャリのリバーシブルを増やしていただきたいのですわ…」


「…僕…」


「まぁぁ!生シャリム様!」


「あー、あー、シャリムくん、アーニーとあっちで待ってて」


「わ、わたくしからも!そ、その…コソッ…例のシーンを増やしていただくというのは…」

「あー、ムフフなシーン…。…そうよね。がんじがらめの社交界においてこれくらいしか貴女たちには発散できる場所が無いんだもの…。これはもはや社会福祉よね。分かりました。その件は真剣に検討します」


「ニコ!時間がない、早くしろよ!」

「今行くわオスカー」


「オスカー様?ブランフォード家の?」

「ほら、弟子のエルさんが出したバイオス本の…」

「ああ!」



「ニコ!」

「ごめんってば」



「では楽しみにしていますわね!」

「今後も応援していますわ!」

「王都でも買えるようにしていただけると助かりますわ!」

「わたくしが窓口になってもよろしくてよ!」


「その際はよろしくお願いします。次回作はとりあえずヴォルアルレジの3(ピー)で決まりですので」


「まっ!」





「お帰りー、シャリム、アーニー、貴族街はどうだった?」

「おう。いっぱい買えた。オスカーん家の馬車が土産で一杯になったぜ」


「シャリムは?」

「楽しかった。野鳥いっぱい見た。ニコが女の人と変な話してた…」

「変な話…?」


「僕とイソヒヨドリのりばーし」ガッ!

「シャリムくん。あたし美味しいスコーン買って来たの。一口上げる」ズボッ!



リバーシ…僕とシャリムがオセロ?何のこと??

よ、よく分からないけどみんな随分楽しんで来たみたいだ。良かった良かった。ってことで…


これにて…一件落着!




毎日更新を目指しています。

お星さまをぽちっとしていただけると大変大変嬉しいです。作者の励みでございます(;^ω^)


この作品はアルファポリス様で連載済みの作品を全年齢バージョンへ改稿し投稿していきますので、R18が苦手な方はあちらに行かないでくださいね(;^ω^)

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