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「あの曲に会いたい」シリーズ  作者: あみれん


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6/14

「あの曲に会いたい」シリーズ(その6) ー お体を大切に

ふとした瞬間に、耳の奥で鳴り出すメロディ。

どこかの喫茶店で、通りのスピーカーから、あるいは記憶の片隅から――

「あの曲、もう一度聴きたいな」と思うことがあります。

このシリーズは、そんな“音の記憶”をたどるエッセイ(ほとんど独り言…)です。

1960年代から80年代の曲を中心に、ジャンルも国境も問わず、ロックもポップスも歌謡曲もフォークも、何でもありです。


え? 私の年齢? それはヒミツです。


シリーズタイトルは、NHKの番組『あの人に会いたい』のパクリです。(;'∀')

でも、「あの曲が聴きたいなぁ」と思うときって、曲を聴くのと同時に――

当時その曲を聴いていた“自分”に会いに行くような感覚も、どこかにある気がします。

(こじつけ感ツヨっ!)


投稿は不定期で~す。(;^ω^)

お体に気をつけて


原題:Run That Body Down


ポール・サイモンが1972年にリリースしたアルバム『ポール・サイモン』に収録された曲です。


ポール・サイモンといえば、言わずと知れたあの伝説のフォーク・デュオ、サイモンとガーファンクルのポール・サイモンであります。

(だから、知ってるっちゅーねん!o(`ω´ )o)


“お体に気をつけて”って……変なタイトルだなぁと思いました。

直訳では「体を酷使する、体をボロボロにする」。

意訳では「体をいたわりなさい」となるようです。


が、聴いてみると、マイナーでゆったりとしたジャジーでメロウな、何ともリラックスできる素敵な音でした。

恋人に囁いているようなポールの“アマイ”声や、フォービートを刻む柔らかいアコギのサウンドがグーです。

ポールはギターの名手でもありますので、ご自分でプレイしているのでしょうかねぇ。


歌詞は「昨日、医者に行ってきたんだ」で始まり、医者がポール本人にこう言います。


> 「ちょっと自分の体のこと、考えてみなよ。そんなふうに酷使して、あとどれくらいもつと思ってるんだ?」




後になって知りましたが、ポール自身が後にインタビューで「自分の当時の生活がそのまま出ている」と語っていたようです。

超売れっ子ミュージシャンとして長年多忙な生活をおくってきたのでしょうから、ここへ来て疲労が一気に出てしまったのでしょうかねぇ。


曲の背景を知ると、ポールの“アマイ”声が、どこか“疲れ切った声”にも聴こえてきます。

間奏では少し元気にメジャーに転調して、

「お! それでも頑張っちゃうの?」と思わせておいて、

「やっぱ、無理……」と言わんばかりに、ヘナヘナとマイナーに戻る演出が面白いです。

(あ、これは私の私見です(^^ゞ)


そんな歌詞の内容ですが、今聴いても、その柔らかいサウンドにリラックスしてしまうんですね。

でも、年を重ねるごとに――

「あとどれくらいもつと思ってるんだ?」の一節が、少しずつ重みを増していくような今日このごろであります。


※この曲は動画サイトなどで検索すると聴けます。

(検索ワード:「お体に気をつけて ポール・サイモン」 「Run That Body Down Paul Simon)

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