「あの曲に会いたい」シリーズ(その4) ー シェリーに口づけ
ふとした瞬間に、耳の奥で鳴り出すメロディ。
どこかの喫茶店で、通りのスピーカーから、あるいは記憶の片隅から――
「あの曲、もう一度聴きたいな」と思うことがあります。
このシリーズは、そんな“音の記憶”をたどるエッセイ(ほとんど独り言…)です。
1960年代から80年代の曲を中心に、ジャンルも国境も問わず、ロックもポップスも歌謡曲もフォークも、何でもありです。
え? 私の年齢? それはヒミツです。
シリーズタイトルは、NHKの番組『あの人に会いたい』のパクリです。(;'∀')
でも、「あの曲が聴きたいなぁ」と思うときって、曲を聴くのと同時に――
当時その曲を聴いていた“自分”に会いに行くような感覚も、どこかにある気がします。
(こじつけ感ツヨっ!)
投稿は不定期で~す。(;^ω^)
シェリーに口づけ(原題:Tout, tout pour ma chérie)
今回は、フランスのミュージシャン、ミッシェル・ポルナレフの「シェリーに口づけ」です。
日本では1971年にリリースされ、大ヒットしました。
Wikiによると、最初は1969年に「可愛いシェリーのために」という邦題でシングルのB面として出たものの、あまり注目されなかったそうです。
ところが、1971年にタイトルを「シェリーに口づけ」と変えて再リリースしたところ、一気に大ブレイク!
私は当時、ラジオの洋楽番組でこの曲を知りました。
(当時の私にとって、音楽の情報源といえば、ほとんどラジオだけでした。)
2003年のドラマ「WATER BOYS」でも使われていましたね。
いきなりミッシェル・ポルナレフの裏声で始まるサビ(Aメロなのかな?)の部分から、まるで周囲の景色がパッと一気に明るくなるようなサウンドが飛び出してきて、たちまち虜になりました。
「イギリスやアメリカのロックやポップスにはない、フレンチポップスの繊細さ、華やかさがある」なんて、知ったかぶっていたような、いないような……。
とにかく、英米ポップス、ロックとは何か違うなぁという感覚はありました。
今考えると、単に聞き慣れないフランス語の響きのせいだったのではないか?と思ったり、思わなかったり……。
(あ、それと今改めて“出だし部分”を聴くと、なぜかディープ・パープルの「ハイウェイ・スター」のイントロを思い出してしまうんですよね...
てへっ。(⑅˃◡˂⑅))
ミッシェル・ポルナレフのガラス細工のような美しい声が、軽快でキレのあるリズムに乗って、なんとも愛らしいメロディを奏でます。
そして、聴いていると気分が勝手に上向きになっていくのです!
リリースされた当時(も今も)、フランス語なんてまったく分からなかったので、意味も知らずに発音だけ真似して、よく口ずさんでいました。
「トゥートゥー プルマシェリ マシェリ~♪」みたいに、かなりテキトーに、しかも公然と!
今でも思い出したように、たまに口ずさんでいますね。
やっぱり「トゥートゥー プルマシェリ マシェリ~♪」って、相変わらずテキトーに、でも密かに(笑)。
この曲は、動画サイトなどで検索すると聴けます。
(検索ワード:「シェリーに口づけ ミッシェル・ポルナレフ」)




