「あの曲に会いたい」シリーズ(その22) ー 京都慕情
ふとした瞬間に、耳の奥で鳴り出すメロディ。
どこかの喫茶店で、通りのスピーカーから、あるいは記憶の片隅から――
「あの曲、もう一度聴きたいな」と思うことがあります。
このシリーズは、そんな“音の記憶”をたどるエッセイ(ほとんど独り言…)です。
1960年代から80年代の曲を中心に、ジャンルも国境も問わず、ロックもポップスも歌謡曲もフォークも、何でもありです。
え? 私の年齢? それはヒミツです。
シリーズタイトルは、NHKの番組『あの人に会いたい』のパクリです。(;'∀')
でも、「あの曲が聴きたいなぁ」と思うときって、曲を聴くのと同時に――
当時その曲を聴いていた“自分”に会いに行くような感覚も、どこかにある気がします。
(こじつけ感ツヨっ!)
投稿は不定期で~す。(;^ω^)
京都慕情
1970年に、日本の歌手、渚ゆう子さんがリリースした曲です。
作曲は、あの伝説のアメリカン・インストバンドのThe Venturesです。
元々はThe Venturesのインスト曲でしたが、これに、林 春生さんが日本語の歌詞を付けて、渚ゆう子さんがカバーしたんですね。
The Venturesは1960年代に日本で大人気となり、日本にエレキブームを巻き起こしました。
ビートルズよりも先ですね。
ここで触れておきたいのが、いわゆる 「ベンチャーズ歌謡」 という現象です。
The Ventures は日本での人気があまりにも高かったため、日本のレコード会社や作詞家と綿密に組んで、“Ventures のオリジナル曲に日本語の歌詞を乗せる”
というちょっとしたブームが生まれました。
これってひょっとして非常にユニークで、世界的にも珍しい現象ではないでしょうか?
本来、彼らはアメリカのインストバンドでサーフ・サウンドの”はしり”とされました。
ところが日本では、彼らのメロディに日本語の歌詞を乗せて“歌謡曲として成立”させてしまう。
The Ventures は日本で爆発的に人気となったことで、後に “日本人の琴線に触れるメロディ” を意識して作曲するようになったとも言われます。
(凄い才能です!!!)
代表的なのは——
●「京都の恋」
●「二人の銀座」
●そして、ベンチャーズ歌謡の中で、私が最も好きなこの「京都慕情」
でしょうか。
この「ベンチャーズ歌謡」という現象は、単なるカバー文化ではなく、日本人の情緒と Ventures サウンドが奇跡的に融合した、ひとつのジャンル
と言ってもよいのではないでしょうか。
原曲は外国のインスト曲なのに、気がつくと“日本の歌謡史のど真ん中に座っている”ように感じるのは、その不思議な融合の力なのだと思います。
京都慕情は、恋人(?)と別れた女性(?)が、京都の景色を見て、あるいは思い出して、恋人との日々に切なく恋しい思いを馳せる曲です。
この曲、何故か、京都にピッタリのメロディに聴こえてしまうんです。
なんで?と聞かれたら…なんでだろ?
(゜ヘ゜)?
歌詞に京都の地名が出てくるから…?
う〜ん、不思議です。
余談ですが、他に京都を歌った曲では、かぐや姫の「加茂の流れに」も好きな曲であります。
二曲とも歌詞に、京都の地名が出てくるので、私にとってはちょっとした観光案内にもなったりした曲でありました。
※この曲は動画サイトなどで検索すると聴けます。
(検索ワード:「京都慕情 渚ゆう子」)




