「あの曲に会いたい」シリーズ(その20) ー Sinners Swing!
ふとした瞬間に、耳の奥で鳴り出すメロディ。
どこかの喫茶店で、通りのスピーカーから、あるいは記憶の片隅から――
「あの曲、もう一度聴きたいな」と思うことがあります。
このシリーズは、そんな“音の記憶”をたどるエッセイ(ほとんど独り言…)です。
1960年代から80年代の曲を中心に、ジャンルも国境も問わず、ロックもポップスも歌謡曲もフォークも、何でもありです。
え? 私の年齢? それはヒミツです。
シリーズタイトルは、NHKの番組『あの人に会いたい』のパクリです。(;'∀')
でも、「あの曲が聴きたいなぁ」と思うときって、曲を聴くのと同時に――
当時その曲を聴いていた“自分”に会いに行くような感覚も、どこかにある気がします。
(こじつけ感ツヨっ!)
投稿は不定期で~す。(;^ω^)
Sinners Swing!
1981年にアメリカのメタル・ロックグループ、ヴァン・ヘイレンがリリースしたアルバム「戒厳令」からの一曲です。
私が初めてこの曲を聴いた時の印象は、
「うわっ、キタァァァ〜!!」
ジミヘンを始め、沢山の革命的なロック・ギタリストがいますが、ヴァン・ヘイレンも間違いなくその一人ですよね。
以下、超私見であります。
私は、エディのギタープレイ、特にソロパートに、何と言いますか、
ジャズのサックス・プレイヤーが即興演奏するときの、あの開放的なスイング感のようなグルーヴを感じてしまうのであります。
シンコペーション、なんてレベルではなく、
もっと自由奔放で“タイムそのものを転がしてしまう”ような弾き方と言いましょうか……(表現がムズいなぁ)
なので、密かに思っていたのです。
曲全体がスイングするような“スイング・メタル”をエディに演ってほしいなぁ〜 と。
そしてこの《Sinners Swing!》。
まさに曲全体がスイングしていて、
「うわっ、キタァァァ〜!!」となった気がします。
ギターだけでなく、全パートがスイングして聴こえるのです。
この曲を聴いている時の私の “ノリ” は、たぶん少し横揺れしちゃっていると思います。(笑)
タイトルを直訳すると「罪人たちのスイング!」なので、やはりスイングするサウンドを意識していたのでしょうかねぇ〜?
この曲のタイトルの解釈を調べてみて、私が最も納得したはーー
「罪人と聖人、あるいは無謀で混沌とした人生を送る人の間の比喩的な「揺れ動き」として解釈できる。」
エディの変則的で開放的なギターリフに、
アレックスのドラムが軽やかに“揺れて”絡みつく。
だけど曲全体はなぜかキュッと締まる——
ある種の引力のようにまとめ上げられているのです。
そして、デビッドのボーカル。
あの開放的なサウンドの上で、ヨレそうでヨレないギリギリのラインで、これまた“揺れて”いるように聴こえてくる。
(ウ〜ン、やっぱ表現がムズいなぁ)
ちなみに私は、デビッド・リー・ロスのボーカルが大好きなのであります。
シングル・リリースされているわけでもないですし、特に語り継がれるような有名曲でもありません。
それでも私にとっては、
ジミヘンやツェッペリンが切り開いた流れの先にありながら、プログレ勢ともまったく違う、
“ヴァン・ヘイレンにしか作れない革命的なメタル(あるいはハードロック)”
なのです。
あの時代、あの4人でなければ絶対に生まれなかった曲——
私はそう信じているのであります。
※この曲は動画サイトなどで検索すると聴けます。
(検索ワード:「Van Halen Sinners Swing!」)




