「あの曲に会いたい」シリーズ(その18) ー Only You
ふとした瞬間に、耳の奥で鳴り出すメロディ。
どこかの喫茶店で、通りのスピーカーから、あるいは記憶の片隅から――
「あの曲、もう一度聴きたいな」と思うことがあります。
このシリーズは、そんな“音の記憶”をたどるエッセイ(ほとんど独り言…)です。
1960年代から80年代の曲を中心に、ジャンルも国境も問わず、ロックもポップスも歌謡曲もフォークも、何でもありです。
え? 私の年齢? それはヒミツです。
シリーズタイトルは、NHKの番組『あの人に会いたい』のパクリです。(;'∀')
でも、「あの曲が聴きたいなぁ」と思うときって、曲を聴くのと同時に――
当時その曲を聴いていた“自分”に会いに行くような感覚も、どこかにある気がします。
(こじつけ感ツヨっ!)
投稿は不定期で~す。(;^ω^)
Only You
プラターズではなくて、1974年にリンゴ・スターがリリースしたカバーバージョンの方です。(^^)
初めて聴いた時の印象はーー
> あのしっとりした名曲が、リンゴが歌うとこんなに変わるんだ!
リンゴのちょっと囁くようなボーカルが、タイトにアレンジされたリズムによく映えていると思います。
そして、ビートルズ時代を含め、それまでリンゴが歌って来た曲を考えると、意外な選曲だなぁ、とも思いました。
でも、リンゴって、何を歌っても人柄そのままが歌に現れる感じがして、この曲も、
> うわ〜、リンゴだ!
って感じなんですよね。(笑)
もともとは熱烈な愛の歌。でも、リンゴが歌うと妙に“あっさり”。
私の知り合い達も「リンゴらしい愛の歌になっていていいね」と言っていました。
私も全く同感。ただ、不思議と少し“甘えているようにも聴こえる”んですよね(笑)。
それが逆に微笑ましくて、いいなぁと。
で、後で知ったのですがーー
この選曲を仕掛けたのは ジョン だったそうです。
ジョンがリンゴにこう言ったらしいのです。
> “リンゴ、君はこの曲を歌うべきだ。”
なんでこの曲? なんでリンゴ?
「これ、君が歌うとかっこよくなるよ」
ジョンの直感だったのでしょうね。
その証拠に、ジョン自身がデモまで録音して、ガイドボーカル付きで渡しているのです。
しかも正式なリリース・バージョンでは、ジョンがアコギを弾いているという熱の入りよう。
ここで私、ハタと思い出しました。
リンゴの《Only You》がヒットしていた頃、
ジョンも《Stand By Me》をカバーしてヒットさせていたのです。
そして、この2曲のイントロのアコギのカッティングがそっくり!
当時の私はただ「似てるな〜」と思っていました。
でも、真相を知って納得。
そりゃ〜似て聴こえるわけっす。
どっちもジョンだったんですからね。
華やかで個性的な4人の中で、
バンドを支え続けたリンゴが、
古いラブソングを、自分の声でまっすぐ歌う。
それはカバーというより、
リンゴの声という魅力に、曲のほうが出会い直した
そんな瞬間だったのかもしれません。
ジョージがよくリンゴを支えていたのは有名ですが、
この曲を押し出したのがジョンのひと言だったなんて。
この曲を思い出して、ビートルズの友情って、こんな形でも続いていたんだなぁと、しみじみしている今日この頃であります。
※この曲は動画サイトなどで検索できます
(検索ワード:「Ringo Starr Only You」)
ビートルズ・メンバー、コンプリートです!
(もう、ないと思います。きっと…たぶん...)




