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「あの曲に会いたい」シリーズ  作者: あみれん


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15/43

「あの曲に会いたい」シリーズ(その15) ー Dark Horse

ふとした瞬間に、耳の奥で鳴り出すメロディ。

どこかの喫茶店で、通りのスピーカーから、あるいは記憶の片隅から――

「あの曲、もう一度聴きたいな」と思うことがあります。


このシリーズは、そんな“音の記憶”をたどるエッセイ(ほとんど独り言…)です。

1960年代から80年代の曲を中心に、ジャンルも国境も問わず、ロックもポップスも歌謡曲もフォークも、何でもありです。


え? 私の年齢? それはヒミツです。


シリーズタイトルは、NHKの番組『あの人に会いたい』のパクリです。(;'∀')

でも、「あの曲が聴きたいなぁ」と思うときって、曲を聴くのと同時に――

当時その曲を聴いていた“自分”に会いに行くような感覚も、どこかにある気がします。

(こじつけ感ツヨっ!)


投稿は不定期で~す。(;^ω^)

Dark Horse


1974年に、ジョージ・ハリソンがリリースした曲です。


めっちゃ好きな曲です。

初めて聴いた時の印象は、


> 「うわっ、ビートルズ時代を含め、それまでのジョージにないタイプの曲だ!」


でした。

そして、めっちゃカッコいい!\(^o^)/


まず、声がガッサガサ。

「え? これ本当にジョージ?」と耳を疑ってしまうほど。

そして、この掠れ声が曲に妙にハマっていて、余計にカッコいい。


歌い方も、どこかディラン風に「言葉をビートに乗せて押し出す」感じ。

サウンドは、どこからどう聴いてもアメリカ西海岸っぽい。


これは、トム・スコットをはじめ、L.A.の凄腕ミュージシャンがバックを務めているのだから当然ですね。

てへっ (^^ゞ


では、なぜジョージの音楽がこんなに激変したのでしょう?


当時、私はそこが不思議でした。

けれど、よく考えてみると、ジョージはビートルズ時代から突然インド音楽にのめり込んだ人です。

曲調がガラッと変わるくらい、ジョージにとっては大騒ぎするほどの出来事でもなかったのかもしれません。


ただし、インド音楽にハマった時は、まずインド思想に触れたことが引き金でした。

では「Dark Horse」のL.A.サウンドは何がきっかけだったのか...?


私が調べた範囲では──どうやら、プライベートのゴタゴタと過密な仕事スケジュールに疲れ果てて、ジョージは「気晴らしに」L.A.に滞在していたようなのです。

(ガラガラ声もそれが原因のようです。もっともジョージ自身はこの声を気に入っていたようですが)


その中で、トム・スコットらL.A.ミュージシャンと親しくなり、自然に彼らの音に触れ、そのまま自分の音楽にも流れ込んでいった。


つまり、インド音楽の時と同じく、音楽そのものより“人との交流”が引き金になったのではないでしょうか。

そういう流れ方が、恐らくビートルズの中で最も交友関係が多彩だったジョージらしいなぁ、と今では思います。


歌詞についてですが、ジョージ自身「Dark Horse は“自分”のことだ」と語っていたようです。

そういうところが、またまたジョージらしいと思いました。


ジョージは、こんなことをクールに言っています。


> I may be a dark horse, but I’m not as weak as you think.

> (僕はダークホースかもしれないけど、君たちが思うほど弱くはない)


つまり、


> 「みんなが僕に期待している通りには動かないよ。

> でも、あなたが思っているほど弱くもないんだ。」


って感じですかね。


堂々と自分を「ダークホース(伏兵・負け馬)」と名乗っているのに、その裏には軽い皮肉と、ひねくれた自信が潜んでいるのですね。

誰かに宛てたようで、誰にも宛てていないような──


Taxman のような、シニカルでクールな言葉の投げ方。


とはいえ、当時の状況を思うと、別居中のパティに宛てた言葉に聴こえなくもないですが...


ウ~ン、どうなんでしょう???


ただ、何を切り取っても、いつも皮肉っぽくて、どこか優しい──それがジョージ! なんですよねぇ~。


※この曲は動画サイトなどで検索すると聴けます。

(検索ワード:「Dark Horse George Harrison」)

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