「あの曲に会いたい」シリーズ(その13) ー The Guitar Man
ふとした瞬間に、耳の奥で鳴り出すメロディ。
どこかの喫茶店で、通りのスピーカーから、あるいは記憶の片隅から――
「あの曲、もう一度聴きたいな」と思うことがあります。
このシリーズは、そんな“音の記憶”をたどるエッセイ(ほとんど独り言…)です。
1960年代から80年代の曲を中心に、ジャンルも国境も問わず、ロックもポップスも歌謡曲もフォークも、何でもありです。
え? 私の年齢? それはヒミツです。
シリーズタイトルは、NHKの番組『あの人に会いたい』のパクリです。(;'∀')
でも、「あの曲が聴きたいなぁ」と思うときって、曲を聴くのと同時に――
当時その曲を聴いていた“自分”に会いに行くような感覚も、どこかにある気がします。
(こじつけ感ツヨっ!)
投稿は不定期で~す。(;^ω^)
The Guitar Man
1972年にアメリカのロックバンド、Breadがリリースした曲です。
作詞・作曲は、バンドの中心人物デビッド・ゲイツさん。
Breadは1968–1973、1976–1978、1996–1997と3期に分かれて活動していました。
当時は“ソフト・ロック・バンド”と呼ばれていました。
(ソフト・ロック……今はあまり聞かない言葉ですよね?)
私にとってBreadは「ロックバンド」というより、むしろ
洗練されたポップスバンドという印象でした。
デビッド・ゲイツさんの“アマい”歌声、そして優しい音のタッチ……たまりません。
Breadを最初に知ったのは、さだまさしさんのFM番組です。
確か、さださんがBread好きで、番組内で何曲か紹介されていたはず……(たぶん。もう確かめようがないのが悔しいところですが…)。
一発で好きになりましたねぇ!
ロック、フォーク、ポップス、カントリーなど、いろんな要素が上品に溶け合ったサウンド。
よく計算されているのに息苦しさがなく、飽きさせないのです。
この「The Guitar Man」もその番組で紹介されていました。
イントロに鳴り響く、ジョージ・ハリソンっぽいスライド・ギター(私見です!)。
続いて、ゲイツさんの憂いを帯びた美しい歌声が始まります。
ジャンルで言うなら“フォーク・ロック”でしょうか。
歌詞は、ギタリストそのものの生き方。
> 彼は、いつもどこかへ行ってしまう
そこに留まらない
音楽が彼を連れ去る
愛されても、求められても、
彼は“音楽のため”に旅をする。
恋より音楽を優先してしまうーー音楽に取り憑かれた男です。
私は歌詞の意味を知って、レオン・ラッセルの「Superstar」を思い出しました。
あちらは一転して、置き去りにされた女性の視点で歌われる物語。
彼は「いつ戻る」と言ったのに、来ない。
会場へ向かった女性は、ただ遠くから彼を見上げ、心だけが残される。
同じテーマを、立場を変えて描いた2曲。
そんな風に感じてしまいました。
ところで、この「The Guitar Man」には、カッコいいワウ・ギターが入っていますが、あれはBreadのキーボード奏者、ラリー・ネクテルさんの演奏です。
彼は、サイモン&ガーファンクルの名曲「明日に架ける橋」でピアノを弾いた人でもあります!
あぁ、才能あふれる人って……羨ましい……
> ヽ(`Д´)ノ お前さん、ろくな努力もせんで、何を戯言を言っておるんじゃ!
うわっ、いきなり! あんた……また来たの……?
※この曲は動画サイトなどで検索すると聴けます。
(検索ワード:「Bread Guitar Man」)




