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「あの曲に会いたい」シリーズ  作者: あみれん


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11/43

「あの曲に会いたい」シリーズ(その11) ー 少女

ふとした瞬間に、耳の奥で鳴り出すメロディ。

どこかの喫茶店で、通りのスピーカーから、あるいは記憶の片隅から――


「あの曲、もう一度聴きたいな」と思うことがあります。


このシリーズは、そんな“音の記憶”をたどるエッセイ(ほとんど独り言…)です。

1960年代から80年代の曲を中心に、ジャンルも国境も問わず、ロックもポップスも歌謡曲もフォークも、何でもありです。

え? 私の年齢? それはヒミツです。

シリーズタイトルは、NHKの番組『あの人に会いたい』のパクリです。(;'∀')


でも、「あの曲が聴きたいなぁ」と思うときって、曲を聴くのと同時に――当時その曲を聴いていた“自分”に会いに行くような感覚も、どこかにある気がします。


(こじつけ感ツヨっ!)


投稿は不定期で~す。(;^ω^)

1972年にリリースされた、五輪真弓さんのデビュー曲です。

作詞・作曲ともに五輪さんご本人です。


初めてこの曲を聴いた時の印象は、


「うわっ! キャロル・キングみたい……」


でした。


そして、曲を聴きながら頭に浮かんだ風景は、

なぜか日本ではなく“どこか遠い外国”のような情景でした。

歌詞には“縁側”という、とても日本的な言葉が出てくるのですが、どういうわけか私の脳内では、一向に和風の景色が出てこないのです。


最初の2小節のフワッとしたメロディは「どこに行くの〜?」と、風に乗って漂っていく感じで、3、4小節でスッと着地して安定する。


なんというか、日本の歌の“定番の構成”とは少し違うように感じました。

そして何より、音が違って聴こえました。

アレンジもミキシングも、当時の日本の曲とは明らかに質感が違って聴こえたのです。

特にドラムの音!

あの立体感と空気感は、日本の歌謡曲ではあまり耳にしたことがありませんでした。


そして歌詞ですが、ふと、イギリスのプログレッシブ・ロックバンド、キング・クリムゾンの I Talk to the Wind に似た世界 を感じてしまうのです。

風をモチーフに、喪失や虚無感、そして静かな内省をたたえた詩の空気。


たぶん、この“静かな風の吹き抜ける感覚”が、

私にあの異国の風景を見せたのだと思います。


それにしても、当時の五輪真弓さんはまだ高校生!

なのにこの完成度……

「どんだけ天才なんだ」と思ってしまったのであります。


さらに後で知って驚いたのは、

デビューアルバム『少女』が いきなり全編アメリカ録音 で、しかも キャロル・キングがピアノで参加していた という事実。

そりゃ、この曲がキャロル・キングっぽく聴こえるわけですよねぇ。

めちゃくちゃ納得してしまいました。

(゜д゜)!


も少し歌詞について触れると(あくまで私の勝手な解釈でございますですよぉ〜(^O^;))——


少女から大人へ移り変わる過程で、

純粋な頃の感性や夢が、時間や現実の中で少しずつ薄れていく喪失感。

でも同時に、“新しい未来へ進むための予感”のような、小さな自立の芽生えも感じられる…

そんな、揺れる心を静かに描いている気がしました。


今聴いても、

風が吹き抜けるように、私を“どこか遠くの景色”へ誘ってくれるのであります。


※この曲は動画サイトなどで検索すると聴けます。

(検索ワード:「少女 五輪真弓」)

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