表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
47/52

エピソード 47

そして、夕食となるわけなのだが、このままでは押し入れの下段、彼らの言う「蛸部屋」になってしまうミカエルは採点者である薫子に露骨なまでに媚びを売る。

薫子のオムライスは自身のものの倍。

つまり特大オムライスで得点を稼ごうという作戦である。

だが、材料は限られている。

当然誰かの分が多くなれば、どこかで減らさなければならない。

そして、その被害者となったのは……。


「おい。ミカエル。これはどういうことだ」

「まったく。ふざけているよ」

「これまでの失点を取り返したいという気持ちはわかる。だが、そうであれば、自分の分を削るべきだろう。なぜ我々の分だけが減っておまえの分が大きくなるのだ」


ということで、材料をケチられたのはガブリエル、ウリエル、ルシファー。

ついでに言えば、ミカエル自身の材料には手をつけていないため、必然的に彼のオムライスは薫子に次ぐ大きさとなる。

といっても、ミカエルのオムライスは並みの大きさ。

それが大きく見えるのは、三人の分のオムライスがそれだけ小さいということである。


「まあ、それは作り手の裁量というものだろう。ちなみに味は皆同じだから味わって食べてくれたまえ」


この言葉を口にした直後、ミカエルが三人から鉄拳制裁をお見舞いされたのは言うまでもないことである。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ