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エピソード 41

天使対妖魔。

その戦闘は一方的。

と言いたいところなのだが、そうではなかった。

薫子が読むファンタジー小説やアニメなら間違いなくザコキャラ、いわゆるやられ役であるはずの名もなき妖魔たちは強靭な己の肉体と鋭い爪や歯で天使たち互角に渡り合う。

というより、優勢といえるかもしれない。


「……相当食っているな。こいつら」


ルシファーはそう呟いた。


「何を?何を食べているの?」


薫子はそう問うものの、実は想像はしていた。

彼女の知っているこのような者たちは人間をエサにしている。

だが、それに答えるルシファーが口にしたのは意外なものだった。


「奴らの好物は天使。そして、食った天使の能力や知識を糧に強くなる」


「そうでなければ、こうやって集まってこないだろう」


「そして、彼らのような上級天使は妖魔にとって最高級の食べ物というわけだ」


「じゃあ、悪魔は?」

「悪魔も食うだろうな。だが、この世界を闊歩している悪魔は名前持ちだけ。食うのは簡単ではない」


「その点、天使はそこら中にふらふらしている。捕食するのは簡単なのだ」

「じゃあ、人間は、というか、私は大丈夫ということ?」

「そこは微妙だな。人間は奴らにとって食べ物というより依り代だから食べるということは少ない。ただし、例外はある」


「神に選ばれた者。これは天使や悪魔よりも上位の食べ物となる」


「だから、奴らに食われぬようこうして天使が護衛しているのだ」


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