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エピソード 34

「薫子に提案がある」


異口同音。

三人分の見事なハーモニーに、その三人を含めたその場にいる五人全員が驚く。

そして、そこから始まる醜い会話。


「私が一番早かったのだから、当然私に提案権がある」

「ガブリエル。君が何を提案するかは知らないが、一番は僕だから、まず僕が薫子に話す権利があるだろう」

「貴様ら。どう考えても私が一番だ」

「悪魔ごときに発言権はない」

「まあ、君のような者が、僕の考える提案の上にいくとは思えぬが」

「そうか。それなら私が先に話しても構わないだろう」

「それはだめだ。悪魔の後ろを歩くなど天使の沽券にかかわる」

「そのとおり。だかあら、貴様はここで死ね」

「いいね。では、ガブリエルに悪魔の始末を任せ、ぼくは薫子に提案を……」

「まず貴様を殺す。ウリエル」


「死ぬのはあなたよ。ガブリエル」


そして、再びのお仕置き。


結局、全員が一斉にその提案を口にすることで決まる。


「では、どうぞ」


「買い物」


それは、再び素晴らしい異口同音であった。


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