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ジュースの味の法則性


チチチチチチッ…


? 鳥の鳴き声だろうか。 こんな異世界でも朝チュンとかあるのかなあ?ハハハ。


……………。


「はぅあっ!?」

俺は地べたから飛び起きた。

入口から朝日の光が入ってきていた。そうか夜が明けて、もう朝になったのか。

何だか気分が爽快だ。あ、そうだステータス!


「ステータス・オープン!」


サバ缶


しょくぎょう:どくみやく


HP: 10/10 (+3)

MP:  8/8  (+1)


そこぢから:4 (+1)

じょうぶさ:2 

みのこなし:6 (+1)

かっこよさ:1 


おお全回復しとる!!というか

「ステータスが上昇してる!何でだ?たった1日で精神的に鍛えられたのかなあ」


うーん。わからない。わからないが、少しばかり喉が渇いたな?

よし!朝から一発ミキサってみますかねえ。

俺は相棒であるジューサーミキサーを取り寄せて、手に取る。

「頼むぜ!俺のジューサーミキサーちゃん★」


そう!このザ・スムージーにかかればどんなゲキマズ食品も一瞬で美味なドリンクへと早変わりだ。

俺は意気揚々と残りの木の実から人の後頭部みたいな形の木の実を2個(・・)ミキサーに放り込むとスイッチを入れた。

「ギュウイイイン!! チーン! シュポン」

ミキサーから飛び出したボトルを俺は颯爽とキャッチするとキャップを取り外し、腰に手を当てて嚥下し始めた、ああ、なんて爽やk

「ブウゥゥゥゥゥゥッ!!?! 酸っぺええええええぇぇぇぇぇぇぇぇっ?! ゲホっ!」

俺は盛大に地面に口から中身をぶちまけた。すると飲みかけのボトルも消滅し、床の水溜まりも跡形もなく消えていった。


「ゲホっゲフォ! …途中で止めると本当に消えるんだな。しかも飲んだのも吐き出させちまうのか。気持ち悪ぃ…はあ、しかしどういうことだ?」

まさか同じもの同士だと味も同じになるのか?


「しかし、試すにしては材料が足りないな。 とりあえず食べ物を集めに外に出よう」


~5時間後~


「…木の実ひとつすら全然見つからん。クソっ!またあのビール(仮)が飲みたかったのに…!だがいい加減腹も減ってきたしなあ、そういえば…」

俺はザ・スムージーの取り扱い説明書を取り出して眺める。

やはりこのジューサーミキサー(魔法の)は2つ以上のアイテム(・・・・)があれば、どんな(・・・)ものからでも飲食可能(・・・・)なジュースを作り出すことができる。

なら、これでも出来るのか?

俺は足元の小石を拾った。

「多分、石ころ同士だと仮に飲めるとしても、セメントみたいな味になりそうだしな。セメントなんて食ったことないけど」

俺はポケットに突っ込んでいた昨日採取していた野草らしきもを取り出す。


「なに、不味かったらまた途中で吐き出せばいいだけだしな」

俺は拾った小石と謎の草をミキサーに放り込みスイッチを入れた。

「ギュウイイイン!! チーン! シュポン」


…賽は投げられたのだ。 男なら、やるしかねえぜっ!

グビグビググビグビグビググビグビグビググビグビグビググビ…グビ…プハァ


「…抹茶ラテだ?コレ」

さぞかし信じられない表情を浮かべていただろう。自分でも笑えるほどに。

何となくわかったぞ?違うアイテム同士なら、多分マトモな味のジュースになる可能性が高いかもしれない。

色々と試してみる必要がありそうだな。

飲み終えた俺はステータスを開く。


サバ缶


しょくぎょう:どくみやく


HP: 12/12 (+2)

MP:  8/9  (+1)


そこぢから:5 (+1)

じょうぶさ:4 (+2)

みのこなし:7 (+1)

かっこよさ:1 


「…またステータスが少し上がってる」


恰好良さだけは上がっていないがな。


なんとなくチート主人公臭くなってきました(今更)

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