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2030 ピラミッド計画

作者: さきら天悟

ピラミッド、あの世界遺産のピラミッド。

エジプト文明時の王の墓標。

数万、数十万人の人が数十年かけて造ったエジプトのシンボル。

エジプトの威厳。

当時の人々はもちろん21世紀の現代の人も威厳を感じずにはいられない。

そんなピラミッド、2030年に建造が始まるというのだ。


これは元々オリンピック後の景気対策の一案だった。

オリンピックとは東京オリンピック、

つまり日本でだ。

すでに広大な用地はX県で確保済み。

自治体の工業団計画というタテマエで。


建造理由は天皇陵という噂もあったが、

もちろん経済対策だ。

当時もピラミッド建造で経済が潤ったという。

コロナウイルス収束後の国家事業というのが本質だ。


今さら箱モノ?

建設会社が儲かるだけ?

議員の利権の温床?


確かに建設会社は儲かるだろう。

建設会社に緻密な設計をしてもらい、

施工管理をしてもらわなければならない。

しかし、この計画では多くの国民に利益が還元されるのだ。

コロナで職を失った人々に。

数万、十数万の。

そう、この計画では、重機を使わず、当時のように人力で石を積み上げるのだ。

当時のように。

だから数十年かかる。

逆に言えば、経済効果は数十年続くということだ。

そんなの税金の無駄遣いと言いたいだろうが、

スポンサーは確保している。

アラブの石油王、総額数兆円の事業計画に出資の合意している。

まあ、自分の墓にしたいというだけではないが。


・・・でも・・・

でも、石はあるの?

山を崩して、石を切り出したら環境破壊じゃない?


そう、だからそこだけは現代技術を使用する。

廃棄物等を鉛で封じ込め、汚染物質を漏れないようにし、

セメントで固めて、表面を石のように見せる。

廃棄物質の処理につながるので一石二鳥だ。



でも、そんなことで日本経済復活の切り札になる?


これは建造事業だけではない。

観光事業とセットだ。

つまり、建造の様子を観客に見せるのだ。

石を引いていくところ、ピラミッドの周りに

観覧用のスタンドを作る。

阿波踊りのように。

だからホテル、旅館、温泉施設、レストランなど

同時に建設されのだ。

つまり、ピラミッドを中心とした観光都市を出現させる。

作業者は当時のコスプレ、衣装をまとい、盛り上げる。

つまらないアトラクションのないエンターテインメントなのだ。

もちろん、ネットでライブ中継。


そんなに労働者が確保できない?

コロナ失業者、

AIによる失業者があるれるから心配ないだろう。

今回テレワークで出来る仕事はすべてAIで出来るという情報もあるからだ。

外国人労働者は最後の手段、

軽犯罪者の作業また出所後の仕事にすることにもなっている。



2030 ピラミッド建造計画は完璧な経済復興策。

でも、それだけではないのだ。

この計画はさらなる利益を生む。

それはピラミッド建造ブームが世界で起ころからだ。

中東や北朝鮮、中国、ロシア、アメリカもだ。

そうなれば日本の建設会社の技術を輸出できるというわけ。

アラブの石油王はそこを魅力に出資している。


2030ピラミッド計画、それは日本に明るい未来を導くだろう。

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