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77日目(異世界)後編


今日も接待狩りの同行をする。

フリーの教会職員はそれほど狩りの同行はしないようだ。

ちなみに僕以外の人はみんな50代かそれ以上の年齢だ。


前衛は元冒険者の人が多いようで、要請クエストをいくつもこなした実績がある。

優秀な冒険者は引退した後、教会で働くようだ。


回復職や魔法職の人はというと、これまた高齢だ。

年齢を重ねれば魔法を使った経験が豊富にあるので、MPや魔法のスキルも高いからだろう。


要するに、僕以外のフリー職員はみんな高齢ってことだ。


今日の前衛はラルフさんではなく、ズーズさん。

大盾を持った戦士だ。


道中の馬車で、狩りについて説明してくれる。

「狩りは高原だ。

もう行ったことはあるだろ?」

「はい、昨日もラルフさんと行きました」


「まぁ俺は狩りのスタイルがラルフとは違う。

俺が【アピール】で敵の注意を惹き付ける。

その間あんたが俺に補助と回復、子供たちが雑魚を狩るって感じだ」

「わかりました。

子供たちへの補助は必要ないんですか?」


「防御系はいらないな。

俺が攻撃をもらっている間はまず子供たちへの攻撃はない。

攻撃系の補助があれば頼む」

「すみません、攻撃系の補助はありませんのでズーズさんにのみ補助をします。

マッスルゴートとロックアルマジロが出たらどうします?」


「攻撃魔法は何が使える?」


僕は自分の攻撃魔法について説明をした。


「ロックアルマジロには【氷結】だな。

マッスルゴートは俺が倒してもいいが時間がかかる。

適当に攻撃魔法でも使ってくれ」

「わかりました」


なんか随分と余裕だな。








狩場へ到着すると、僕はズーズさんに【プロテクト】と【バイタルエイド】をする。

ズーズさんが【アピール】をすると魔物がぞろぞろと集まってくる。


子供たちが弓や魔法で攻撃をする。

ある程度時間が経つと、ズーズさんに攻撃が集中し始める。


僕がズーズさんに【ヒール】を使おうとするが、なんと発動しない。


えっと、ノーダメージですか。

余裕なのもうなずける。


しばらくすると、子供たちの攻撃で魔物が殲滅される。

「よし、奥行くか」

「「「はい!」」」


「あの、ズーズさんダメージもらってませんよね?

【ヒール】が発動しないんですが……」

「あぁ、まあな。

いつもは少しもらうんだが、あんたの【プロテクト】のおかげじゃないか?

マッスルゴートとロックアルマジロには少しダメージもらうから、そんときゃ【ヒール】頼むぞ」


「わかりました」


しかし、魔物が湧いてもズーズさんに注意がいっているのでただの的になるな。

子供たちも効率よくステータス上げができているようだ。


僕はというと、補助をして見ているだけだ。

しかも今回は子供たちへの補助が無いから、いつも以上にやることがない。


しばらく狩りを続け、奥へ行ったが今日はマッスルゴートもロックアルマジロも出なかった。








「すみません、今日も残っていきますので、お先にどうぞ」

「あぁ、ソロ狩りか。

まぁ頑張れよ」


ズーズさんは子供たちを連れて帰る。

今日は朝【エリアヒール】を10回使ったが、この狩りではほとんどMPを使っていないのでまだまだ残りがある。

ロックアルマジロのために、残りのMPは【氷結】を中心に消費した。


そして帰りに道具屋へ行き、いつものようにポーション、毒薬を買い取ってもらい、毒の実の毒抜きをやった。

ソロ狩りでMPを結構使ったので、食器はほとんど作らなかった。

というより、これ以上食器があっても微妙らしい。


「申し訳ないですが、そろそろ買い取れなくなってきました」

「いえ、ありがとうございます」


僕が何回か食器を作りまくったが、どうやら売れる量を越えて作っていたらしい。

おそらく売れるまでに1週間くらいかかるだろう。

ガラス製品になれば、また買い取ってもらえるだろうか。


「それでどうでしょう。

MPのことなんですが、イヴォンには一部お話してもいいのではないかと思います」

「カルディさんはイヴォンさんとの付き合いは長いのですか?」


「えぇ、魔石の売買は昔からしていますからね。

何度かパーティを組んだこともありますね」


おぉ、それは凄そうなパーティだ。


「彼は少しお金にがめついですが、信用はできますよ」


おいおい、お金にがめついのか……

確かに教会はやたらとお金が動くが……


でもイヴォンさんには言ってしまったほうがMPを効率よく消費できるよな。

今のままでも無駄なくMPを消費してはいるがお金にはならない部分がある。


「全部お話してしまうのではなく、睡眠をとるといつも以上にMPが回復する、くらいは言ったほうがいいかもしれません」

「わかりました。

明日お話ししてみますね」


明日イヴォンさんに話をしてみよう。

そうすると、魔石への補充がもっとできる。



狭間圏はざまけん

【聖職者:Lv20(↑+1)】

HP:246/246

MP:21/499【聖職者:+50】

SP:0/95(↑+4)

力:21

耐久:58

俊敏:37【聖職者:-1】

器用:14

魔力:37(↑+2)【聖職者:+40】

神聖:73【聖職者:+50】

【水魔法:Lv34(↑+1) 氷結:Lv8(↑+4)】

【回復魔法:Lv40 アンチポイズン:Lv13(↑+1)】

【補助魔法:Lv30 プロテクト:Lv55 バイタルエイド:Lv55】

【毒薬生成:Lv4(↑+1) ポーション生成:Lv3(↑+1)】

【etc.(30)】


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― 新着の感想 ―
[良い点] 地に足ついた感じが好きです 普通なら駆け足で進んでいくところを一歩一歩、歩いているのが良いと思います 人によっては展開が遅いという人がいるかもしれないですが、個人的には気にならないです …
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