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75日目(異世界)


朝起きると、顔を洗い、軽く身支度を整え朝食。

この整った環境はどうなんだろうか。

これに慣れてしまうと、野営とかできなくなったりしないよな……


そして今日は子供たちの狩りの同行はない。

どうやら毎日狩りに行くわけではないらしい。

教会では座学もやっているようだった。


チラッと中を覗いたが、普通に日本語だし、漢字の勉強もしていた。

そういえば言語も日本語だし、顔の作りもみんなアジア系だ。

カンダさんと騎士団長がそっくりだし、他の人間も日本人と言われれば日本人だ。


それから魔石販売所へ行って、日本で補充した【ヒール】を空の魔石と取り替える。

とりあえず2500セペタの収入だ。

あとは司祭のイヴォンさんからは【エリアヒール】の魔石に積極的に補充してほしいと言われているが、そもそもこの魔石販売所には昨日補充した魔石以外に【エリアヒール】は無い。

そしてMP回復の件が教会の人にバレる恐れがあるため、そうそうと魔法の補充ができない。

つまり、今日はもうやることが無いのだ。


そこで冒険者ギルドに顔を出してみることにした。








「おぅ小僧。

教会はどうだ?」

「おはようございます、ドグバさん。

快適ですね」


受付のドグバさんに挨拶をする。

朝は結構人がいるな。


「ぁ、そうだ。

ノーツたちが来てんぞ」

「本当ですか!

もう復帰しているんですね」


「お前よりだいぶ前にな。

ほれ」

ドグバさんが親指で指差す。

その先には、ノーツさん、ラウールさん、カーシーさん、オルランドさんがいた。


僕は近づいて挨拶をする。

「お久しぶりです」

「おぉ、狭間くんか!

無事だったようだな」


みんな驚いたように喜んでくれる。

あの後ノーツさんも比較的すぐに復帰できたらしい。

みんな無事で良かった。


「んで、お前今教会で働いてるんだろ?

なんでギルドに来てんだ?」

「いや、それが今日はやることが無いんですよ。

MPも少し余っていますし、狩りでもと思いまして」

僕はラウールさんに答える。


「ん?

MP全てを魔石の補充に使わないのか?」

「いや……まぁそうですね、まだ残っているというか……」

参ったな……

カーシーさんが不思議そうに聞いてくる。

教会職員のMPは全て魔石の補充に使うのが普通なんだろう。


「ぁ……

そうか、ほらあれだろ狭間くん、基礎ステータスも上げたいんだよな?

そうだな?」

ノーツさんが助けてくれる。

そうだ、ノーツさんは僕のMP回復について全てではないが知っているんだ。


「そ、そうなんですよ。

教会の仕事のメインは魔石の補充なんですが、それだとMPしか上がらないんです。

お金はある程度稼げるんですが、やっぱりステータスも上げたいんですよね」

「まぁあんだけ修行してるヤツには教会は暇だよな」

オルランドさんが納得してくれる。


「じゃ、行くか?」

「いいんですか!?」


「もちろんだ。

教会に住んでいるなら、夜には帰ったほうが良いな。

日帰りならフォレストウルフ中心に狩るのはどうだ?」

「いいんじゃないか?

狭間のステータスが前より上がってるし、様子で奥に行ってみるか?」


「だそうだ、狭間くんもそれでいいか?」

「はい!

よろしくお願いします!」


僕たちは以前狩りをした森へ向かう。

街から一時間程度のところだ。

フォレストウルフは、要請クエスト前にノーツさんたちと狩りをした魔物だ。


以前よりステータスが上がっているので、楽勝だろう。


森へ到着すると、フォレストウルフの群れがいる。

ノーツさんが突っ込み【咆哮】。

あとはラウールさん、オルランドさんが一匹ずつ剥がして殲滅し、カーシーさんが遠距離からの攻撃だ。

安定の狩りである。

そして僕は今回、【盾戦士】のノーツさんに【プロテクト】と【バイタルエイド】をかけ、あとは見学。

【ヒール】は一度も使用していない。


一通り群れを殲滅して、ノーツさん、ラウールさん、オルランドさんが集まる。

「いきます、【エリアヒール】」

僕は3人を同時に回復する。

ちなみに敵を殲滅するときは【薬師】で回復するときには【聖職者】にジョブを変えている。


「おい、俺はもう大丈夫だ」

「俺も」


ラウールさんと、オルランドさんは【エリアヒール】1発で全快のようだ。

あとはノーツさんに【ヒール】を使い全快していく。


カーシーさんはノーダメージなので素材の回収だ。


「狭間くん、MPはどうだ?」

「はい、まだまだあります」


まだまだある、というよりほとんど使っていない。

ノーツさんに攻撃を集中させて、他のメンバーが素早く殲滅することでかなり燃費が良い狩りができている。


「どうする?

奥に行くか?」

「あぁ、いつも行くところまでは問題ないだろう。

狭間くんもそれでいいか?」

「はい、大丈夫です」


まぁまだまだMPがあるしな。


その後奥へ行き、同様の狩りをした。

奥へ行くとフォレストウルフの数こそは増えたが、強い魔物が出るわけでもないので問題なく狩りができた。


「よし、そろそろ引き上げよう。

体力的にも余裕はあるが、日が暮れると狭間くんが教会に帰れなくなるからな」

「すみません、ありがとうございます」

教会は夜になっても職員は帰宅することができるが、ご飯もあるし普通に帰ることにした。

教会の晩御飯はめちゃくちゃ美味いし。


「おぅ、治療所の金が浮いたぜ。

今日はその分も飲めるな!」

「お前どっちにしろ飲むんだろうが」


僕たちは素材を回収して帰る。

フォレストウルフの素材は一人1500セペタだ。

以前様子見で来たときよりも、短時間で効率よく稼ぐことができた。

そしてお金は教会に比べるとそれほど稼ぐことはできないが、ジョブとステータスの効率が良い。



「しかし、狭間くんがいると補給で帰らなくていいから効率が良くなるな。

また頼む」

「はい、こちらこそよろしくお願いします」


しかし、MPはまだまだ残っているので帰りに道具屋へ寄っていく。

道具屋ではカルディさんがまた毒の実と毒草を仕入れてくれたようだ。


毒の実20個に【アンチポイズン】を使い、さらに【創造】でお皿やカップをつくる。

「しかし、MPが勿体ないですね。

毒の実のほうはともかく、お皿やカップはこれだけ作っていただいても300セペタ以上のお金を支払うことができないので……」

毒の実の報酬1000セペタと食器の報酬300セペタをもらう。

「いえいえ、【創造】のスキル上げも兼ねていますので」


「それでは、今日はギルドのほうから狩りに出かけたんですね?」

「はい、教会でやることが無かったので」


「どうです?

【薬師】は上がりましたか?」

「はい、今日の狩りで13になりました」


「おぉ、素晴らしいですね。

フォレストウルフだけで1日にそれだけ上がるということは……

それで、スキルは何か習得しましたか?」


あぁ、そうだった。

狩りの最中は確認できないからな。


「ぉ!

出ました!

【ポーション生成】です」

「出ましたね。

では今日はこちらを持ち帰っていただきましょう」


そう言うとカルディさんは奥から袋を2つ持ってくる。


「今日からこちらの薬草と毒草で、ポーションと毒薬を生成していただきましょう。

SPは家にいる間も回復すると思いますので、こちらでスキルを使用していただくよりも、持ち帰ったほうが効率が良いです」

「なるほど、これでSPも効率よく上げられそうです」


さらに、カルディさんは透明な小瓶を渡してくれる。

「こちらの小瓶はポーション、こちらは毒薬ですね。

間違えないように若干形が違います」

「わかりました」


よしよし、これで教会で接待狩りの無い日でもある程度効率よくステータスやジョブを鍛えることができるな。

そして病室では【エアブレード】でMPアップだ。


狭間圏はざまけん

【薬師:Lv13】

HP:246/246

MP:3/477(↑+1)

SP:0/87(↑+4)【薬師:+76】

力:21【薬師:−15】

耐久:58【薬師:−15】

俊敏:37【薬師:−15】

器用:14【薬師:−15】

魔力:33(↑+1)

神聖:73(↑+1)

【土魔法:Lv27(↑+2) 創造:Lv16(↑+2)】

【回復魔法:Lv39(↑+1) ヒール:Lv41(↑+1) アンチポイズン:Lv12(↑+1) エリアヒール:Lv6(↑+1)】

【補助魔法:Lv27(↑+1) プロテクト:Lv52 バイタルエイド:Lv52】

【毒薬生成:Lv2(↑+1) ポーション生成:Lv1(New ↑+1)】

【etc.(28)】


この前SP上げ忘れていたようです。

修正しました。

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― 新着の感想 ―
[一言] ステータスはエクセルで、職ステータス補正式を管理して、ジョブ、レベル、基礎ステータスを入力したら最終値をステータス欄の書式で表示するシートを作成してコピペするようにした方がいいかなと思います…
[良い点] 面白いです マイペースで頑張って下さい
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