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53日目(日本)


病室で目覚める……

アケミおばさんはまだ来ていないようだ。


とりあえず、毒のダメージがあるので【ヒール】を使っておく。


それから【エアブレード】の空撃ちを始める。

う〜ん……

やっぱり風の音がするな。


向かいのベッドはおじいさんだから、恐らく大丈夫だろうが、骨折している男の子には気づかれてしまうかもしれない。


う〜ん……


周りを見てみると、ポットがある。


ぁ、そうだ。

【炎魔法】!


僕はポットの中に【炎魔法】を発動させる。

ポットから蒸気がでる。


これなら【炎魔法】とMPの強化ができるな。

ただ、【エアブレード】よりも発動に時間がかかる。


MP効率は【エアブレード】に比べるとかなり落ちるな。

【炎魔法】はまだ全然低いので上げておきたいところだ。

ポットの中に【ファイアボール】を撃つのはまずいだろう。

ポットが吹っ飛びそうだな。


しばらく【炎魔法】をしていると、蒸気が出なくなった。

中の水を全て蒸発させてしまったようだ。


【水魔法】!

僕はポットの中に水を発生させる。


よし、これで3属性の魔法を強化することができるな。

しばらく【炎魔法】と【水魔法】を撃ちまくった。









面会が来た。

アケミおばさんかと思ったら、担任のイケザキ先生だった。


「おぉ、狭間」

「…………………………」


「無理にしゃべらなくていいぞ。

ところでお前、耳は問題なく聞こえるんだよな?」


アケミおばさんに状態を聞いたのだろうか。

確かに耳は聞こえる。


僕はうなずいた。


「よしよし、先生な、お前のために良いものを用意してやったぞ」


イケザキ先生はそう言うと、スマホを取り出し、操作をする。

スマホからは英語の音声が聞こえてきた。


「お前これなら英語の勉強ができるぞ!

退院したときに、勉強が遅れないように用意したんだ」

「……………………」


英語か……。

英語一番苦手なんだよな……。

イケザキ先生は英語の先生でかなりの熱血だ。

しかし、この状態でも勉強とは筋金入りだな。


イケザキ先生は、英語の音声を流すと、自分は本を読み始めた。


これ、この音声終わるまでずっと続くのかな……

とりあえず、僕はポットの中に【炎魔法】と【水魔法】を繰り返しておく。


そういえば、異世界では普通に日本語が使えたけど、英語とかって通じるんだろうか。

もう2ヶ月くらい生活しているけど、異世界のことはあんまりわかっていないな。


英語の音声がしばらく続いた頃、アケミおばさんがやってきた。

おばさんがイケザキ先生と挨拶をすると、先生は少し話して帰っていった。


「この状態で英語の勉強って、凄い先生ね……」

おばさんが若干引いている。


あの先生は、体育祭や文化祭でもプリントを渡してくるほどの先生だからな。

修学旅行中に課題を出されたときは何の冗談かと思った。


「ねぇケン。

私の腰、すっごく調子良いんだけど……

何か知らない?」


こういうときのおばさんの鋭さには参る。

普通に考えて僕だとは思わないだろう。


「……………………」

僕は首を振っておく。


「ふーん……」


なんだか疑っているようだが、どうしようもないだろう。


「まぁいいわ。

明日は仕事だから、また明後日来るわね」


やっぱり下手に回復するのはよくなさそうだ。


狭間圏はざまけん

【見習い魔法士:Lv3】

HP:110/130【見習い魔法士:−20】

MP:399/431(↑+7)【見習い魔法士:+32】

SP:18/18

力:21【見習い魔法士:−10】

耐久:27【見習い魔法士:−10】

俊敏:31

器用:14

魔力:25【見習い魔法士:+17】

神聖:45

【魔力操作:Lv27(↑+1)】

【炎魔法:Lv18(↑+3)】

【水魔法:Lv6(↑+4) ウォーターガン:Lv0(New)】

【毒耐性:Lv7(↑+1)】

【etc.(16)】

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― 新着の感想 ―
[一言] 何でおばさんの時はこんなに察しが良いのにクレスの時は気付かないんだよw 表面上は普通にしてたけど内心はストレスたまってたのかな。
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