表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

3/308

32日目(日本)


目を開ける。

目を開けるといっても、左目だけだ。

右半身は感覚がない。


ここは、病院だろう。

無機質な天井が見える。


ぼーっとするな。

やっぱり異世界は夢だったのか?


……………………


……………………


………………絶望してはいけない。


そうだ。


僕は何でも努力で解決してきた。


とにかく身体が動かせなくてもできることがある。


そう、夢で見た異世界。

そこで僕は、寝ながらも【魔力操作】をしていた。


こんなふうに…………




……………………ぇ?



……………………これは…………



!!


できる!!

魔力の感覚がある。


魔力操作ができるのか!?

ちょっと待て!

ステータスだ!

ステータスを出してみよう。



狭間圏はざまけん

【ーーーーー】

HP:20/27

MP:10/10

SP:2/2

力:7

耐久:4

俊敏:4

器用:5

魔力:3

神聖:3

【魔力操作:Lv2】【炎魔法:Lv1】【風魔法:Lv0】


見える!!

見えるぞ!!


やっぱり僕は異世界と繋がっているんだ!

妄想かもしれない。

いや、この際妄想でも構わない!


僕は【魔力操作】をしながらステータスを確認する。


能力に変わりはない。

何も上がっていないな。


……ぇ?


……MP


MPが全快している。


ちょっと待てよ…………


僕は魔力を目に集中させる。


ゆっくりと目を開く。


!!


真っ黒だ。

何も見えない。


魔力の集中を解くと、病室の天井が見える。


もしかして、こっちの世界は魔素が濃いのか?


誰も魔法が使えないから?

魔素も消費されない?


よし、試してみよう。

首を少しだけ動かしてみる。

首だけは少し動くようだ。


……病室には誰もいない。

【風魔法】

布団がほんの少し動く。


!!

やっぱりだ。

僕の右手から【風魔法】が出ている。


身体に感覚が無いから、風があたっているかはわからない。

でも、布団の動きがかすかに見える。


【風魔法】を10発撃ってみる。


ステータス確認。


狭間圏はざまけん

【ーーーーー】

HP:20/27

MP:10/10

SP:2/2

力:7

耐久:4

俊敏:4

器用:5

魔力:3

神聖:3

【魔力操作:Lv2】【炎魔法:Lv1】【風魔法:Lv0】


!!

MPが減ってない。


やっぱりだ。

こっちの世界は魔素が濃いから、MPが減らないんだ。



それから2時間くらいだろうか。

だれも人が来る気配がないので、【風魔法】をひたすら撃った。


そして、ステータスを確認する。


狭間圏はざまけん

【ーーーーー】

HP:20/27

MP:22/22(↑+12)

SP:2/2

力:7

耐久:4

俊敏:4

器用:5

魔力:3

神聖:3

【魔力操作:Lv2】【炎魔法:Lv1】【風魔法:Lv2(↑+2)】


すげぇ!

たったの2時間でMPと【風魔法】が上がってる。

MPが減ってないのに、最大MPが上がってるということは、もしかしたら、消費してすぐに回復してるのかもしれないな。


その後、医師と看護師がきて、火傷の治りの早さに驚いていた。

いろいろ質問をされたが、はやく【風魔法】の強化がしたかったので、寝たふりをした。


それから一日中風魔法を撃ちまくった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ