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166日目 異世界-2

「狭間くん、君は仲間を助ける魔道具を探すということだが、遠征がうまくいけばそれに準ずる魔道具が案外早く手に入るかもな」

「だといいんですが……」

トロゲンさんが去り、部屋には僕とシトン様が残る。


「あ、そうだ。シトン様、これを局長に見てもらおうと思うのですが」

僕は昨日蔵で見つけた【挑発】スキルが発動している紙切れを出す。


「これは……魔道具か……?」

「はい。なぜかスキルも魔法もない日本で見つけました」


「古代の魔道具……」

「古代の?」


「あぁ、君も知っての通り、魔道具は古代の出土品がほとんどだ。

 我々が創り出しているものは基本的に魔石や魔鉱石の加工品だ。

 この紙、魔石や魔鉱石などの石が使われていないだろう?」

「はい。紙ですもんね……」

ということは、異世界の技術でも作れないといことか。

見た目は至って普通の紙切れなのだが……


「これは局長の前に私に見せて正解だな。(あいつ結構めんどくさいし)

 私から局長に見せれば、変に勘ぐられることもあるまい」

「ありがとうございます!!」


「しかし、【グラビティ】を強化しろ……か」

シトン様は紙切れを見て考えている。


「【グラビティ】というのは対象の重量を上げる魔法だったな?」

「はい。正確には、対象とする空間の重量を上げます。

 個別の物体を重くすることはできません」


「それは【空間魔法】に属するのか?」

「いいえ。今のところどの魔法のカテゴリにも入ってませんね」


「私も知らない魔法だ。特殊な魔法であることは間違いないな。

 それでどうする気だ?

 この指示通り鍛えるのか?」

「はい。そのつもりです」


魔法を鍛えることでのデメリットは無い。

しばらく日本ではグラビティを鍛えてみよう。


しかし、一体誰が残したのだろう?

日本に異世界の魔法やスキルを使える人間がいるのだろうか。

それも、この異世界でも作り出せない技術を持った人間か……

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