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166日目 日本

本日も魔鉱石を左手に握りしめる。

連日の日課である【魔石生成】が終了し、【魔導合成魔法陣】で魔石の合成をおこなう。

そして、魔鉱石に【金属精錬】を使っていく。


今日は、蔵を見てみようと思う。

この山奥で、最低限の生活ができるようになった。

その後は、スキル上げと魔石の生成、合成を優先していたため、一度も見ていない蔵がある。

現在もスキル上げを優先したいところだが、魔鉱石の【金属精錬】をすると、他のスキルが使えない。

器用のステータス、スキルレベルの関係上【マルチタスク】を使ったところで同時におこなうことがまだできていないのである。


しかし、スキルなしの行動は可能だ。

そこで、手付かずだった蔵を見てみようと思う。










ガコッ!!

ガコッ!!


入り口は開かないな……

鍵がかかっているのか?

にしても鍵穴的なものが見つからない。


こんなときに便利な【空間魔法】だ。

【パーセプション】を使って入り口の構造を確認する。


えっと、引き戸中央の下部だな。

地面に何か刺さっていて、引き戸が動かなくなっている。

これは鍵なのか?


うーん……

まぁ誰も来ないし、ぶっ壊してしまってもいいんだけど……

扉ごと外してしまった方が楽ではあるが、この鍵だけを壊した方がいいか。


【エアカッター】!!


僕は引き戸から地面に突き刺さっているものに、【エアカッター】を使う。


ギンッ!!


金属音?

ダメだ。

切れてない。


【エアカッター】じゃ威力が弱すぎるな。


【エアブレード】!!


ザッ!!


あ、切れた感じがする。


ガラガラ……


引き戸が空いた。


中は真っ暗だ。

当然だが、埃っぽい。

僕は【光魔法】の入った魔石を使用する。


所狭しとものが積んであるな。

何があるんだ?


こんなときは再び【パーセプション】で空間を把握する。

ちなみに、さっきから【空間魔法】や【風魔法】を使っているが、使用中のみ魔鉱石の【金属精錬】を中断している。


あの箱は食器……

タンスには着物だろうか?

日本人形のようなものもある……


巻物?

いや、大きさ的に掛け軸かな?


タンスは無事だが、箱はほとんど穴が空いている。

ネズミか何かに開けられたのだろうか。

竹の籠なんかもあるな。


当然だが、必要な物はない。


!!


なんだ!?


注意を惹きつけるものがある……

おかしい……


あれは……【挑発】スキルだ。

【挑発】スキルが発動している……


魔道具?

そんなバカな……

ここは日本だぞ。


僕はタンスの上の小さな小物入れの引き出しをあける。


紙切れだ。

縦2cm、横5cm程度の紙切れが【挑発】スキルを発動している。


!!


文字……


『【グラビティ】強化しろ』

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