160日目 日本
今日雨は止んでいる。
しかし、湿った空気が地下室にとどまっていて、なんとも居心地が悪い。
日課の作業を終わらせなければならない。
まずは、小さい魔石の設置と【魔導合成魔法陣】の発動だ。
全ての魔石を配置し、【魔導合成魔法陣】を発動させる。
これでしばらくは合成が続く。
次に、【魔石生成】だ。
ドシャ……
魔石生成室の穴に、魔物の死骸を入れていく。
この不快な湿気は、確実にこいつのせいである。
とりあえず、大まかな石材化は終わっているので、昨日のように雨水が流れてくることはないと思う。
次に、この不快な湿気だ。
これは【風魔法】の魔石と風の通り道を作ることで解決できないだろうか。
魔石の使用方法としては、電気の代わりにしている【光魔法】の原理だ。
今、この母屋では、電気が通っていないので、代わりに【光魔法】の魔石を使っている。
天井から【光魔法】の魔石を吊り下げ、それとは別に部屋の入り口にスイッチの役割をする魔石を設置している。
そのスイッチの役割をする魔石にMPを流し込んでやれば、天井の魔石が【光魔法】を発動し、電球のかわりになるわけだ。
そういえば、地下室には【光魔法】の魔石を使っていないな。
なぜなら、【魔導合成魔法陣】と【魔石生成】の明かりにより、地下室にも関わらず常に明るいから。
まぁ地下室に【光魔法】の魔石はいらないのかもしれないな。
暗くなっていたら、【魔導合成魔法陣】が発動していないってのが一目で確認できる。
そして、この電球代わりの【光魔法】の魔石のように、発動する魔石の他に、スイッチの役割をする魔石を【魔導命令】で作ればいいのではないだろうか。
地下通路、地下室に【風魔法】が発動する魔石を一定間隔に埋めていく。
うーん……
一応天井に埋め込んでいったほうがいいか。
そして、最終地点をドライエリアにし、風が外に流れるよう【風魔法】の魔石の向きを決める。
で、【魔導合成魔法陣】が複数発動している通路、それから魔石生成室、そして地下室の入り口にそれぞれスイッチの役割をする魔石を設置。
一度発動させてみよう。
スイッチの役割をする魔石にMPを流し込む。
ブワ……
風が一気に外に流れ出す。
いや、いいんだけどちょっと強いな。
もう少し威力を落とした魔石を使用するべきか。
このあたりの微調整が難しいな。
というのも、【風魔法】の威力を上げすぎても落としすぎてもいけない。
さらに【魔導命令】のレベルが上がると、同じ威力の【風魔法】を魔石に打ち込んでも、魔石から出力される威力は強くなってしまう。
あまり時間をかけずに、同じレベルで感覚を掴みながら作っていくしか無いだろう。
◇
おぉ……
なんとか送風くらいの【風魔法】の魔石ができた。
そして、風が強くなってしまった魔石は廃棄だな。
扇風機として使えないことも無いが、それだったら【冷却】の【水魔法】を冷房の代わりにした方が良い。
しかし、この微妙な魔石は何か再利用できないものだろうか。
そろそろ【ホーリービジュア】のクールタイムが終わるし、中央東で聞いてみるか。
明日というかあと数時間で2巻が発売されます。
ぜひ購入をお願いします!
執筆遅くて申し訳ないのですが、頑張ります!!
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