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41日目(異世界)前編

本日2回目の投稿です。

1話目まだのかたはそちらからお願いします。


今日からホーンラビットが捕獲2匹、解体加工2匹の処理をしてみる。

赤字が130セパタほど増えることになるが、【回復魔法】でもう少し稼げるようになればカバーできるだろう。


昨日新しく覚えたスキル【ガウジダガー】を使ってみよう。

「シギャァッ!!」


ホーンラビットの突進をかわし、側面に回る。

脇腹に向かって短剣を突き出す。


「【ガウジダガー】!!」

バシュッ!

いつもの短剣とは違う音がする。

「シギャァッ!!」


ホーンラビットは少し怯む。

いつもの攻撃で、怯むことは無い。


その後はいつも通り、突進をかわして脇から攻撃をし続けた。

【ガウジダガー】はおおよそ通常攻撃の10発分くらいだろう。

今の僕のSPでは1発しか使えないが、SP消費2で攻撃10発分はでかいな。


「おや?

スキルを覚えましたか?」

カルディさんが様子を見に来てくれた。


「そうなんです。

【ガウジダガー】を習得しました!」

「それは当たりですね!

おめでとうございます!」

カルディさんは、手を軽くパチパチと叩いている。

なんというか、佇まいが執事っぽいな。

姿勢すごい良いし。


「当たり?なんですか?」

「そうです。魔法やスキルは人によって習得条件に個人差があるという話は覚えていますか?」

カルディさんがメガネをカチャリと持ち上げながら聞いてくる。


「はい、魔力を上げれば、【炎魔法】や【回復魔法】を覚えるけれど、そのステータスの値は個人差があるんですよね?」

「そうです。

だからどこまで魔力を上げれば、【回復魔法】を覚えられるかは、人によって違います。

ただし、魔力を上げ続ければ、いずれ誰でも【回復魔法】を習得することは可能です」


やっぱり誰でも習得できるのか。


「ただし、スキルの内容が違います。

同じ【回復魔法】でも、【マイナーヒール】を習得せずに、いきなり【ヒール】の人もいるんです」

「そうなんですか!?」


なんてこった。

最初から【マイナーヒール】の上位である【ヒール】をいきなり使える人もいるってことか。


「えぇ、ですから短剣を使っていれば、必ずしも【ガウジダガー】を習得するとは限りません。

中にはいきなり大技を覚える人もいるようですよ」

「勉強になります!」


「それで、【ガウジダガー】ですが、SP消費の割に威力が高いので、スキルの中では当たりと言っていいでしょう」

「ありがとうございます!」


ここで一つ疑問が出てくる。


「では、スキル習得は完全に運任せってことですか?」

「いいえ、習得には個人差があるのは事実ですが、経験や行動が反映されることが多いですね。

例えば【ガウジダガー】は、短剣でえぐり出す技ですが、狭間さんは、回転を意識しながら攻撃していませんでしたか?」


「はい、パンチのときと同じように腰、肩の回転を意識しながら攻撃をしていました」

「それですね。

その回転の意識が、手首の回転にも繋がり【ガウジダガー】を習得したんだと思います」


なるほど、スキルの習得にはそれまでの行動や経験が関係しているわけか。


「ただ、僕今SPが2しか無くて、1発しか撃てないんです」

「なるほど、しかし、SP回復はHPやMPよりも早いですからしばらく待てば1発撃てるでしょう」


僕はSPを確認する。

SP:1/2


「おぉ!

既に1回復しています」

「HP、MP、SPの自然回復はどれも同じように進むわけではありません。

自然回復の大きい順に、SP、HP、MPとなります。」


そうか、昨日は1日1発しか撃てないと思ったけど、これなら数発撃てるぞ。

もうしばらく待てば、もう1発撃てるようになる。

次のホーンラビットの前に、解体加工をしてSPが回復したらもう1匹を倒そう。


解体加工をしたあと、やはりSPが全快していた。

もう1匹のホーンラビット相手にも、【ガウジダガー】を使って倒した。

SPの最大値は上がっているだろうか。

僕はステータスを確認する。


狭間圏はざまけん

【ーーーーー】

HP:39/41

MP:224/224

SP:0/2

力:13(↑+2)

耐久:5

俊敏:17(↑+3)

器用:8(↑+1)

魔力:15

神聖:15

【魔力操作:Lv9】【炎魔法:Lv5 ファイアボール:Lv0】【風魔法:Lv21 エアカッター:Lv7】【水魔法:Lv1】【回復魔法:Lv6 マイナーヒール:Lv10】【体術:Lv1】【短剣:Lv2(↑+1) ガウジダガー:Lv0】【炎耐性:Lv0】


SPは上がっていないけど、2匹相手にしたからか、ステータスの上昇が大きい。

赤字を増やしただけあったな。

解体加工してギルドへ向かおう。



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