表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

211/312

129日目(日本)

今日は朝から、おばさんが出勤するのを待つ。

それまでに、周辺の動物と人間に可能な限り【補助魔法】と【呪術】をかけていく。


周辺への【補助魔法】と【呪術】が終わる。

それから、【パーセプション】でおばさんが車を発進させるのを確認する。

そして、直後に【転移】だ。


今【マジックアシスト】によって、魔法操作のステータスにバフがかかっている。

この状態で【転移】を使えば、範囲が広がり、より遠くへ【転移】できる。


……相変わらず、どの転移先も薄暗い。


まぁ僕がシャッターの閉まった空き部屋に【転移】しているからなんだが。


それから、転移先で【補助魔法】と【呪術】をかけまくる。

この作業にも慣れてきた。

実際に見えている視界が薄暗い部屋でも、【空間魔法】の【パーセプション】や【遠方認知】を使えば、それほど不自由はない。









今日もいる……

橋の下には、中学生らしき男子が数人たまっている。


【転移】に時間がかかっているが、まだ午前中だ。

制服を着ているということは、学校に行くふりをしてここに来ているのだろうか。


タバコを吸いながら、だらだらとしている。

絵に描いたようなヤンキーだ。


何やら会話をしているようだが、今使っているのは【遠方認知】だから会話までは聞き取れない。

距離的に【パーセプション】も使えるので、そっちに切り替えれば会話も聞こえるだろう。


そして、橋の下には大きめの柵があり、猫がいる。

弱っているな……

僕は猫に【ハイヒール】をかけておく。

とりあえず、怪我を治しておこう。


しばらくすると、一人が立ち上がり、橋の下へ行く。

そして、ヘラヘラしながら石を拾い、振りかぶる。

投げる気だな……


猫の柵めがけて飛んでいく石に対して、僕が【風魔法】を使う。


ガツッ!


石は全く別の方向へ飛んでいく。


「おい、下手くそかよ」

別の学生が笑いながら馬鹿にする。


「うるせぇ、見とけ」

石を投げた学生が、ムキになって石を投げる。


ガツッ!

バチッ!

ガツンッ!


が、僕が【風魔法】ですべての石を別方向へ逸らせる。


「ははは、どうしたんだよ?

お前マジでノーコンだな」

「知らねぇよ。

なんか変なんだよ」

「交代交代、俺がやるわ」


ガツッ!


「何だお前、人のこと言えねぇじゃん」

「うるせぇよ」


石は小さいし、高速で飛んでいるので【風魔法】の扱いがやや難しい。

しかし、魔法操作のステータスも【風魔法】のスキルレベルも上がっているので問題ない。

そして、石の軌道を変えるのにも慣れてきた。

狙った方向に弾くのは難しいだろうか。


「つかさ、やっぱおかしくね?」

「……………………」


二人目の学生がもう一度石を投げる。


ガツンッ!


石を投げた学生の方向へ弾く。


ブンッ!


石は学生の横をかすめる。


おおよその方向は狙い通りだけど、完全に打ち返すのは難しいな……


「なっ!」

「あぶなっ!」

「おい、何だ今の?」


他の学生も寄ってくる。


バゴンッ!


僕は猫を囲んでいる柵を【風魔法】で思いっきり上に吹き飛ばす。


ザッ!

ササッ!


柵がなくなると、猫が走り出す。


「「「……………………」」」


学生たちは、呆然とそれを見ている。

さらにダメ押しだな。


『許……さん……』


僕は【空間魔法】の【コール】を発動し、三人の頭に直接話しかける。

【コール】の性質上、一度に三人に使うことはできない。

一人ひとり、別々に【コール】を使っていく。


「ぇ……」


三人は顔を見合わせている。


さらに【風魔法】を使い、小さな竜巻を作っていく。


ザザァ……


橋の下の土と小石を舞い上げる。


「おい……」

「は……?」

「マジか……」


僕は竜巻を三人の方へ向けて動かす。


「やべっ」


三人は走り出し逃げていく。

とりあえずは撃退できたな。


こんなもんで大丈夫だろうか。


しばらくここにいたので、すでに【転移】のクールタイムは終わっている。

もう少し学生の様子を見たいところだが、さっさと戻らないとな。


僕は【転移】と【補助魔法】を使いまくって帰宅した。


狭間圏はざまけん

【空間魔術師:Lv40】

HP:325/355【空間魔術師】:-30

MP:1031/931(↑+9)【空間魔術師】:+100

SP:36/466(↑+3)【空間魔術師】:-22

力:48【空間魔術師】:-22

耐久:107【空間魔術師】:-22

俊敏:65【空間魔術師】:-22

技:40【空間魔術師】:-22

器用:100(↑+1)

魔力:83【空間魔術師】:+40

神聖:138

魔力操作:147(↑+1)【空間魔術師】:+100

【リヒール】Lv66+4

【ハイリカバリ】Lv68+2

【ポーション生成】Lv42+5

【薬草生成】Lv52+1

【調合】Lv21+1

【ポーション合成】Lv40+2

【ハイポーション合成】Lv33+2

【マルチタスク】Lv108+2

【ストレージ】Lv71+2

【空間魔法】計+16

【補助魔法】計+36

【呪術】計+64

【コントロールブレイク】Lv4New+4

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] せっかく何しても心が痛まないゴミ共なんだからデバフかけまくればよかったのに [一言] 喋れないから通報できないんだよなぁ
[一言] 警察に目撃情報として、通報すれば、一応見回りに来ると思うから、それでいいのではと思う。通報に名前を言う必要もないし、反対にどうして通報しないのかと不思議。
[良い点] ようやく猫を救えた [気になる点] この学生達は他にも動物を虐待してんじゃないか?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ